--:局所化のメリットはほかにもありますか? Philips:局所化は、センサネットワークの安全性を増強のために使用することも可能です。アプリケーションへのアクセスを許可するかどうかを決定するために局所化技術を使用できるソリューションを求められています。余分な認証を要求することなく、車や家のスマートセンサやアクチュエータが遠隔操作されることを防ぎます。これはネットワークのソフトウェアに距離バウンディングプロトコルを追加することで可能になりますが、既存のソリューションにソフトウェアを追加するだけなので、費用対効果の高いアプローチとなります。

--:他社のネットワークとも接続可能ですか? Philips:テストベッドでは異種ネットワーク間の通信などをテストすることも可能です。ネットワークには、異なるメーカーのセンサノードがあり、異なる無線プロトコルを介して動作させることも可能です。スレッド・ネットワーク・プロトコルを使用しているスマートサーモスタットをインストールし、Bluetooth Low Energy(BLE)または無線LANプロトコルを使用しているスマートウォッチに接続する必要がある場合を想像してみてください。実際には、遅延やデータパケットの紛失なく、効率的な方法で、あるプロトコルを別のプロトコルに変換するゲートウェイが必要になります。そのため我々は現在、さまざまな無線ネットワークの信頼性を調査しています。

--:テストベッドを提供することの意味は何でしょう? Philips:テストベッドを企業に提供することにより、imecはIoTアプリケーションのエコシステムを構築したいと思っています。テストベッドを中心にして、センサからクラウド通信まで、完全で信頼性が高く直感的でスケーラブルなIoTソリューションを提供していきます。スケーラブルと言うのは、ユーザーがネットワークのセンサが数千クラスになっても、最高の信頼性と品質を維持しながら改良できるということです。また、手頃な価格でネットワークの保守・運用を可能にすることで、より安全な使用可能なソリューションも提供できるようになるため、安価かつバッテリーの長寿命を保証するソリューションに焦点を当てています。

--:ありがとうございました