ポケモンGOはどのぐらいのパケット通信量が発生するの?

では、ポケモンGOではどのくらいパケット通信量が発生するのだろうか。

これは条件によるところが大きい。そのため、今回は2つの「極端な条件」で計測してみた(なお、この計測は9月10日に行っており、現在では転送量が変わっている可能性がある)。端末はNexus5でSIMは当然ながらFREETELのSIMの使った分だけ安心プラン(音声契約付)を使用している。

  • 条件1: ポケモンGOが遊べない高速移動主体

条件1は移動が多くてマップ転送が主体、要するにポケモンGOパケット料金無料の恩恵を受けにくいと想定されるパターンだ。ちょうど那須塩原に用事があったので、帰る道中ポケモンGOを起動させっぱなしにして、通信料をチェックした。なお、移動中には数回休憩をしており、道の駅でポケモンを捕まえたりしている。

テストでは326分の移動時間に対して、34.47MBの通信が発生した。つまりこのケースでは平均して一時間当たり6.34MBの通信が発生したことになる。

計測スタート時の通信量。フォアグラウンドは0.00B

こちらが走行後。バックグラウンドも40KBほど通信しているが、基本的にポケモンGOを起動させっぱなしにしていたので、通信はフォアグラウンドで34.51MB利用した

  • ほぼ動かずポケモン捕獲

条件2はほぼ動かずに一時間じっとしていて、ポケモンが出てきたら捕獲する。同じマップを何度も取得しているとは思えないので、こちらはパケット料金無料の効果を一番発揮するだろうという想定だ。

ポケストップが周辺に多めでポケモンをやっていてもあまり違和感のないところ、ということで新宿駅東口アルタ前で1時間ほどプレイ。レアポケモンが出るエリアでは恩恵を受けやすいだろう。テストでは60分のゲームに対し5.41MBの通信が発生した。

新宿駅東口で「動かないでポケモンGO」をプレイした。開始時のフォアグラウンドは35.00MB

プレイ後のフォアグラウンドは40.41MB。1時間で5.41MBの通信が行われている

極端な2つの条件で検証を行ったが、マップを移動する方が通信量がかさむことがわかった。もちろん、条件1で発生した6.34MBの通信量がすべて無料の対象外であるかどうかはわからない。

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このように、ポケモンGO無料サービスを利用する際には、「完全無料」になるわけではないことに注意したほうがよい。ポケモンコンプリートを目指し、ヘビーに遊んでいるユーザーならなおさらだ。

繰り返しになるが、無料と有料の明確な線引きや目安がほしい。特に大人気ゲームアプリが対象であるのだからなおさらだ。「ポケモンGO無料」につられて、サービスの導入を考えているユーザーは、こうした仕組みをしっかりと把握しておく必要があるだろう。