プラスワンマーケティングは9月7日、FREETEL SIMから「Pokemon GO パケット通信料0円サービス」の提供を開始した。ポケモンGO大好きユーザーにとっては魅力的なプランだが、詳しく見ていくとどうやら「完全無料」にはならないようだ。

ポケモンGOのパケット料金がすべて無料になるように見えるタイトルページだが、残念ながらそうではない

なぜ「完全無料」ならない?

FREETEL SIMが打ち出す、サービスが完全無料とはならない、理由はズバリ、

ポケモンGOの通信相手はNiantic,Inc.だけではない

からだ。

ポケモンGOは位置情報を利用したアプリであり、地図を表示させるためにはそのリソースが必要だ。開発元のNiantic,Inc.では、Google Mapを地図情報源として使用している。

つまり、ポケモンGOを利用するためにはどうしてもNiantic,Inc.が使用するサーバー以外へのアクセスが必要になる。実際、ポケモンGOのアプリ通信を制限してみると、複数のサーバーへの通信を行おうとしていることがわかる。

これを踏まえたうえで「Pokemon GOパケット通信料0円サービス」の概要を見てみよう。

  • 本サービスは、同ゲームの開発・発売元であるNiantic社のサーバを利用した通信料が対象になります。なお、同ゲームがGoogle MapなどNiantic社以外のサーバを利用する通信料は対象になりません。
  • 本サービスは、同ゲームのアップデート等により変更される場合があります。

「Google MapなどNiantic,Inc.社以外のサーバを利用する通信料は対象になりません」とポケモンGOを遊ぶうえで必須の通信でも無料対象外があることが記載されている

最後の注釈(「本サービスは、同ゲームのアップデート等により変更される場合があります」)はアップデートやサーバー増強に伴う範囲拡大といったことを考えると仕方ないが、「Google MapなどNiantic社以外のサーバを利用する通信料は対象になりません」と明記されている。

プラスワン・マーケティングに詳細を聞いてみた。「完全無料にはならないのか?」という質問に対しては「なりません。ポケモンGOの開発元であるNiantic社以外のサーバを利用する通信料は対象外のためです」との回答が得られた。

No Root Firewallで通信保留させてみるとGoogleの1e100.net以外に複数のドメインが使われていることがわかるが、「どのサーバーがNiantic社のもの」なのかユーザー視点でははわからない