Samsung SSD Global Summit 2016にて、960 PROと960 EVOの詳細をプレゼンテーションしたのは、韓国サムスン・エレクトロニクスのEric Bleuel氏だ(Senior Manager, Brand Product Marketing Group)。

韓国サムスン・エレクトロニクス
Eric Bleuel氏

960 PROと960 EVO

最初のアピールポイントは、やはりパフォーマンス。2015年にリリースした「950 PRO」(M.2・PCIe3.0 x4・NVMe)の512GBモデルと比較し、960 PROのシーケンシャルリード/ライトで40%の性能向上、ランダムリード(QT32/T4)で10%、ラインダムライト(QT32/T4)で実に200%の性能向上を達成した。

950 PRO(グラフの下)と、960 PRO(グラフの上)を比較

一方の960 EVOも、950 PROと比較し(250GBモデルと500GBモデル)、シーケンシャルリードで28%~45%、シーケンシャルライトで20%~67%、ランダムリードで10%~22%、ランダムライトで200%~253%のパフォーマンスアップだ。

950 PRO(グラフの下)と、960 EVO(グラフの上)を比較

こうした性能アップは、コントローラの刷新によるところが大きい。950 PROのコントローラは3コアの「UBX」だったが、960 PROと960 EVOでは5コア・8チャンネルの「Polaris」が採用されている。ランダムアクセス(IOPS)の伸びが著しいのは、コントローラのコア数とチャンネル数の増加によって、並列分散処理の能力が高くなったからだ。

5コアの最新コントローラー「Polaris」