正直、GoProのイベントに行くと決まった当初、「ヤバい」と思っていた。総括を始めて早々、語彙力ゼロの感想をお届けしているが、この流れに乗って言うなら、GoProは「アウトドアな人が使ってるカッコいいカメラの会社」というイメージが強かったのだ。
インドア人間を自覚する筆者、やや引け目を感じながら今回の取材に臨んだのだが、結果的にGoProの新製品は、ある種の意識改革をもたらしてくれた。それは「私にはあらゆる感動的な体験をする権利がある」ということ(英文を自動翻訳にかけたような表現になってしまった)。HERO5やKarmaを持っているのと持っていないのとでは、新しい景色を見るとっかかりの数が圧倒的に違うと感じた。(HERO5を使えば)より多くの刺激的な体験を人生の糧にしていけるし、(Karmaを使えば)鳥さながらの視点で世界中を見渡せる。
激しいアクティビティでなくとも、春には神田川の桜並木をただ歩く動画を録りたいし、夏は美しい海を録るために沖縄に行きたくなった。冬には東北に出かけ、胸にHERO5をマウントした状態で全力雪合戦したい! など、楽しい妄想はどんどん膨らんでいく。HERO5効果で、突然アウトドア人間と化したわけではない。インドア人間がHERO5のおかげで新しい体験を求めるテンションになったのだと思う。
「アウトドアな人が使ってるカッコいいカメラの会社」というイメージは、まったくの不正解ではないかもしれないが、カッコいいカメラを使うのに、アウトドアもインドアも関係ないのかも、というのが個人的な感想だ。HERO5の音声コントロール機能や、Karmaのバックパック一つで運べるポータビリティなど、ハードルをちょっぴり下げて新しい世界に引っ張り込んでくれる感じ、スマートでとても惹かれる。ここは躊躇なく引っ張り込まれておいて、カッコいい製品たちを使いたいように使うのが、スマートかなあと思っている。