アクティビティは、ボルダリングからスタートした。ここでは左手の甲に「HERO5 Black」をマウント、壁を登りきって、最後はてっぺんからワイヤー伝いにふわりと飛び降りる。壁の高さは2階建ての建物以上あるだろうか。人が登っているところを見ると「楽しそう」としか思わなかったが、実際やると、これが、なかなか、つらいぞ! 上に登ってHERO5を付けた手首を四方八方に向け、遠くの景色を録っていた人もいたが、よじ登るのに必死でとても真似できなかった。動画に残っていると、この悔しさも長いこと覚えていられそう……。

垂直の壁を頂上目指して登る、ボルダリング

HERO5 Blackを左手に装着

壁登り自体はややハードだが、HERO5の操作はいたって簡単。音声コントロール機能を搭載しているため、映像を録りたいときに「GoPro、ビデオスタート」と言えば記録を開始するし、「GoPro、ビデオストップ」と言えば記録をやめる。解像度などはタッチパネルで設定するが、直感的に操作できるので迷うことはあまりないと思う。

【動画】ボルダリング中に「HERO5 Black」で記録した映像。後半、画が変わらない状態が続きますが、疲れて腕が上がらなくなっているだけです

次のアクティビティはジップライン。子どものころ遊んだアスレチックの中に、縄につかまって乗るとターザン気分を味わえるものがあったと思うが、あれのことだ。

ジップラインに挑戦

今回は胸に「HERO5 Black」をマウントし、右手に「HERO5 Session」を付けた一脚を持って臨んだ。筆者はこのあたりからようやく、「マウント選びって結構重要なのでは?」と気づき始める。事前に 頭、手、胸など複数の専用マウントを渡され、インストラクターがアクティビティごとに教えてくれるおすすめに従って装着していたのだが、これを自分でパパッと選べるようになれば、一人前のHERO5ユーザーと言えるのかもしれない。

【動画】ジップライン中に胸にマウントした「HERO5 Black」で撮影した映像

【動画】こちらもジップラインの映像。「HERO5 Session」を付けた一脚を右手に持って撮影

HERO4 Black(左)との比較

取材を終えたときに「これ録っておいてよかったなあ」と思ったのは、移動中の動画だ。山道を徒歩やロープウェイで進んでいるときに「GoPro、ビデオスタート」と言って適当にカメラを持っていただけなのだが、自分が何気なく視界に入れた光景がそのままコンテンツになるので、アクティビティのときに録ったものを見返した時よりも、「自分の記憶に入り込んだ感」が強くて面白い。

【動画】ロープウェイ内で撮影。カメラはHERO5 Black

静止画も独特の味があってよい。特別な設定をせずとも広角で撮れるので、セルフィーにも向いている。

左はiPhone 6sで、右はHERO5 Blackで撮影。右のほうが広角なのが分かる