家電ベンチャー・UPQが9月10日から発送開始した、モバイルできる折りたたみ式電動バイク「UPQ BIKE me01」。バイク市場では異例ともいえる好反応で、予約開始の初日1日だけで計100台以上の注文があったという。9月18日時点で9月・10月販売分は完売し、現在は"入荷未定"のステイタスとなっている。
前編では2015年に8月に同社最初の製品群を発表してから、UPQ BIKE me01を含む第2世代の製品群を2016年2月に発表するまでを紹介した。後編では、いよいよ、UPQ BIKE me01発売までの流れを尋ねていこう。
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――2ndシーズン製品の発表は、1stシーズンから約半年後の2016年2月末でしたね。新色はnavy & red(ネイビー&レッド)と、ビビッドなカラーでした。
技適や発売遅延問題を乗り越えたとはいえ、一段落したからゆっくり寝られる、という状況では全くなかったですね。
2015年の年末を境に少し落ち着いて、2ndシーズンのモデルの本格開発と量産をスタートし、2月29日に発表しました。品数にこだわったわけではないですが、結果的に1stシーズン同様、多様なラインナップを発表できました。中でも注目を集めていたのが、4月21日に発表&試乗会を実施したUPQ BIKE me01でした。
2月29日の2ndシーズン発表会に、UPQ BIKE me01も同時にお披露目できればよかったのですが、他の製品の良さが、バイクのインパクトでかすんでしまうと考えたことと、日本の保安基準への適合した仕様のバイク試乗車を日程的に持って来られないという課題がありました。
バイクは乗り物なので、別日程で試乗会スタイルでの発表会をやってみようと考えていました。ただ、試乗会は先になっても、せっかくモノを日本に持ってくるので、販売店さんとの話は進めたい。だから、2月の発表会ではワイヤーフレームの絵だけをお披露目しました。まずはリリースすることに意味があると考えまして。
あと、もうひとつ。これも今だから言える話ですが、密着取材してくださっていた「ガイアの夜明け」(※テレビ東京のドキュメンタリー番組)の放送が3月に決定していましたが、バイクの発表をどうしても流したい、と。奮闘している姿をずっと追っていただいていたので、どうにか方法はないかと考えたわけです。
――UPQ BIKE me01の反響は大きかったですね。マイナビニュースで掲載した4月の試乗会の記事も、非常に好反応でした。
2月末にネタだけを投げるような発表をしたこともあり、4月に開催した試乗会では、家電だけではなくバイク・車系雑誌の媒体さんにも注目してもらえたようで、今までコンタクト先がなかった層にも製品のニュースが届いたようです。家電にもバイクにも興味ない女の子が、SNS上で「かわいい」と言ってくれたりして。
また、面白かったのは、海外からも「買えますか」という問い合わせが多くあったことです。想像以上の反応がありましたね。