ソニー、DSD 22.4MHz対応の高級ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」を国内投入

ソニーは9月8日、据置型のヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」を国内発表した。発売は10月29日で、希望小売価格は278,000円(税別)。

TA-ZH1ESは、ソニーの高音質技術を集結したフラッグシップシリーズ「Signature Series (シグネチャーシリーズ)」製品群のヘッドホンアンプ。「IFA2016」にて海外発表されたが、このたび国内での発売概要が明らかになった。

USB DAC機能を搭載し、PCM 768kHz/32bitやDSD 22.4MHzネイティブに対応する。ソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」にアナログ回路を組み合わせた「D.A.ハイブリッドアンプ」を採用。デジタルで出力された音声信号をアナログ回路で補正し、歪みやノイズを低減する。また、位相コントロール技術「DCフェーズリニアライザー」により、アナログアンプに近い十分な低音を実現。出力は、バランス再生時で1200mW＋1200mW、アンバランス再生時で300mW＋300mWとなっている。対応するヘッドホンのインピーダンスは8～600Ω。

PCMをDSD 11.2MHzに変換して再生する「DSDリマスタリング」を搭載。さらに、進化した圧縮音源の補完技術「DSEE HX」も備え、曲の種類に適した音質補正を行えるようになった。音質補正のタイプは、スタンダード、女性ボーカル、男性ボーカル、パーカッション、ストリングスの5種類から選択可能だ。

きょう体には、アルミ削り出しの「FBWシャーシ」を採用。天板に鉄とアルミという異なる金属を使うことで共振を抑える。底板は二重構造となっており、アンプ回路への不要な振動を遮断する。

多彩なヘッドホン出力端子をそろえるのも特徴。フロントには、3.5mmアンバランスや6.3mm標準のほか、4.4mmバランス、4ピンXLRバランス、3.5mmバランス×2を装備する。

リアには、同軸デジタル入力、光デジタル入力、ラインL/R入力、プリアウト、USB-B、ウォークマン/Xperia入力用USBポートを搭載。サイズはW210×D314×H65mmで、重量は4.4kg。