ラオックスはH.I.S.子会社のジャパンホリデートラベルと連携して、7月中旬から訪日外国人観光客向け観光案内所を3店舗(大阪「ラオックス 心斎橋筋店」、銀座「ラオックス 銀座EXITMELSA」、沖縄「ラオックス 沖縄国際通り店」を設置する。
モノからコトを体現する売り場
店舗によっては地域のランドマークとしての機能も果たすラオックスは、近年増加する個人観光客やリピーターの増加を鑑み、ショッピング以外のサービスの充実をはかることが、設置の目的。ツーリストインフォメーションカウンターでは、事前予約済みの各種チケットや、Wi-Fiルーターの引き渡しなどを行うという。
ツーリストインフォメーションといえば、旅行会社などによる設置が進められている。そこで拾える客のニーズから新しい旅行商品を作ったり、ニーズにこたえたサービス展開を検討できたりといったメリットがあるだろう。モノからコトへ。多様化する訪日外国人観光客の需要をいち早くキャッチするためには、有効な手段といえよう。
3店舗を皮切りに今後は全国の店舗内に設置していくという。買い物需要で訪れた客にワンストップでサービス案内まで提供できる場所作り。インバウンドでの知名度を武器に縮小する買い物需要から舵をどう切れるか、その方法には注目の価値がありそうだ。