最近、インバウンド消費拡大に水を差すようなニュースが多い。世界情勢の変化による円高、中国政府による規制など、「いつまで続くのだろう」という不安の声が聞かれる中、ラオックスがショッピング以外のサービスをスタートさせた。“爆買い”で広まった知名度はどう生かされるだろうか。
1人当たりの買い物額が減少に転じる
観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、今年1~3月の訪日外国人観光客数は、前年同期比39.3%増の575万人。旅行消費額は31.7%増の9305億円だった。
一方、1人当たりの支出に換算すると、16万1746円で前年同期比5.4%減となった。国別で見てみると、中国は26万4997円で前年同期比11.8%減。訪日外国人のおよそ4割を占める同国の減少が一人当たりの支出額の減少に大きく影響していることは、いうまでもない。