ITプロダクツ事業は、全社のなかで、収益改善事業に位置づけられているが、2015年度におけるLet'snote、TOUGHBOOKおよびTOUGHPADは黒字を維持しているという。

ビジネスモバイル事業の製品ラインナップ

2016年度の取り組み強化ポイント

モノづくり強化では、兵庫県神戸市の同社神戸工場を、体験型実証ショールームに進化させる考えを示し、「単にモノづくりを行う拠点ではなく、製造現場の活用事例やモバイルワーカーの業務革新などを、利用シーンごとに模擬的にシミュレーションして、製品のメリットや品質の高さを感じてもらえる工場にしたい」(パナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部プロダクトセンター・清水実所長)とした。

同社では、神戸工場のほかに、台湾にも生産拠点を持つが、「神戸工場では国内市場へのスピード対応の実現に加えて、多品種変量生産や世界初の技術を活用した製品を生産していく一方、海外向けに、数量が多い製品は台湾で生産することになる」と棲み分けた。

また、「神戸工場においては、パナソニックが得意とするような突き刺さる部分は手作業で行い、検査などはロボット化していくといったように、手作業と自動化の部分をはっきりとさせていきたい。部品点数も年々減らしており、そうした努力を通じて、他社と戦えるようにしたい」と述べた。

パナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部プロダクトセンター・清水実所長