省電力でデータサーバにもおすすめ

Revo Buildは、CPUにCeleron N3050(1.6GHz)を搭載している。ベンチマークの結果は以下の通りだ。1.6GHzのデュアルコアなので、高性能とは言えないが、普段インターネットで動画を見たり、文書を作成したりといった用途なら特に問題ないだろう。標準ではメモリが少ないので、写真編集などの操作は重たく感じる。

Windowsエクスペリエンスインデックス

PCMark 8 Home accelerated

PCMark 8 Home conventional

PCMark 8 Creative accelerated

PCMark 8 Creative conventional

PCMark 8 Work accelerated

PCMark 8 Work conventional

また、ドラゴンクエストXベンチマークでは、「最高品質」と「標準品質」の2つで「重い」という評価になった。設定は1,280×720ドット、ウィンドウ表示だ。3Dを利用したゲームは厳しい。

ドラゴンクエスト Xベンチマークソフト

低品質

標準品質

最高品質

CrystalDiskMark 5.1.2ではストレージの性能をテストした。32GBのeMMCとAcerポータブル 1TB ハードドライブの2つで計測し、さらに後者はマグネットのコネクタで接続したときと、USB接続時で比べてみた。するとマグネットコネクタで接続したときのみ、読み込み時間が大幅に遅くなってしまった。配線不要の接続は確かに便利だが、パフォーマンス的にはデメリットだ。普段使うならUSBで接続したほうがよいだろう。

CrystalDiskMark 5.1.2

左から、内蔵のeMMC、Acerポータブル 1TB ハードドライブ(マグネットコネクタ接続)、Acerポータブル 1TB ハードドライブ(USB 3.0接続)

Revo Buildはモジュールで本体の機能を拡張できるだけでなく、単体で持ち運んでも使えるというのが魅力だが、メインPCとしては性能不足を感じる。メインのノートPCを別に使っているユーザーが、写真や動画など大容量のデータを退避する場所などに使うのが向いている。HDDモジュールを2台増設すれば、2TBのストレージが利用可能だ。

モジュールを重ねてもコンパクトなので、普段はリビングなどにおいてHDMI経由でテレビに映してインターネットなどを楽しむ使い方も似合う。また、拡張モジュールの種類がもっと増えれば、おもしろさも便利さも高まるので、期待したいところだ。

Revo Build本体の実売価格は26,000円前後(税別)だ。各モジュールの実売価格(税別)は、Acerポータブル 1TB ハードドライブが15,000円前後、Acerワイヤレスパワーバンクが10,000円前後、そしてAcerオーディオブロックが9,000円前後となる。

製品名 Aspire Revo Build M1
参考価格 26,000円前後(税別)
OS Windows 10 Home 64bit版
CPU Intel Celeron N3050(1.60GHz)
メモリ DDR3L-1600 2GB(最大8GB)
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ストレージ 32GB eMMC
光学ドライブ なし
有線LAN Gigabit Ethernet対応有線LAN
無線LAN IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN
Bluetooth Bluetooth 4.0
主なインタフェース Dメモリーカードスロット、HDMI出力、DisplayPort出力、
USB 3.0×3、ヘッドホン/スピーカー出力
本体サイズ/重量 約W135×D135×H56mm/約0.48kg