組み込み用の小型PCボード

組み込み用の小型PCボード「BAT-MINI2」は、LIVA Xのメインボードだけを単独で販売するもので、前モデルのBAT-MINIはそれなりの採用例があるという。新バージョンではmSATAを採用したため、UEFIに対応していないOSでも利用できるようになった。出荷は随時対応で価格は個別見積りとなっている。

主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2808(1.58GHz)、メモリがDDR3L 4GBまたは2GB、ストレージがeMMC 64GBまたは32GB(拡張スロットとしてmSATA)、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。

通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0を備える。インタフェース類は、HDMI、D-Sub、USB 3.0×1、USB 2.0×2、音声出力/マイク入力コンボジャックなど。本体サイズはW135×D83×H40mm、重量は約90g。

BAT-MINI2のボード表面。ボード提供なので「この部品は要らない」などのリクエストに応えられるという

BAT-MINI2の裏。LIVA Xのメインボードだけを組み込み用として提供

前世代のBAT-MINI(LIVAのメインボード)での採用用途。かなり広い範囲での利用が行われている

BAT-MINI2の仕様表。Celeron N2808を使用したミニPCボードだ

文教向け2in1 PC、クラムシェル型ノートPC

文教向けに開発されたPCを2モデル投入。10.1型2in1 PCは丸みを帯びたデザインで、落下(70cm)といったやや乱暴な扱いにも耐え、IP52相当の防塵・防滴性能を持っている。事案に応じたカスタマイズに対応し、参考展示の製品にはHUAWEI通信モデムが実装されていた。6月以降の出荷を予定しているそうだが、学期始まりを考えると、現実的には来年度以降の出荷だろうか。価格は未定。

文教用2in1 PC。どこかで見たことのあるデザインだと思ったらIntelのクラスメートPCがベースとなっているそうだ

文教用のクラムシェル型ノートPCも展示(モックアップ)。スペックは2in1 PCと大きく異なり、タッチには非対応

10.1型2in1 PCの仕様概要は、SoCがIntel Cherry Trail Type3、メモリがDDR3L 1GBまたは2GB、ストレージがeMMC 16GBまたは32GB、タッチ対応の液晶ディスプレイが10.1型1,280×800ドット。通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0を備え、オプションで3G通信に対応可能だ。

センサー類は、標準で加速度と照度、オプションでジャイロと電子コンパス、NFCとなる。インタフェース類は、microUSB、microHDMI、microSDスロット、microSIMスロットなど。重量は、PC本体(タブレット部)が795g、キーボードドックが545g。両者を合体したときの本体サイズはW278.9×D193.8×H23.15mm。

2in1 PCはタブレットスタイルにも当然対応。今回の展示はあくまでサンプルで細かい仕様は応相談

展示モデルは「全部入り」のようで、SIMスロットが用意されていた

コントロールパネルを見るとHUAWEIのモデムが入っているほか、NFCにも対応

教育現場におけるICT利活用を見越した製品である

2in1 PCは、CPUにIntel Atom X5(展示機はZ8300)を搭載していた。本体はIP52相当の防塵・防滴性能と、70cmからの落下に耐える設計だ

一方、11.6型ノートPCの仕様概要は、SoCがIntel Braswell-M(Pentium N3700/N3150/N3050/N3000)、メモリがDDR3L 2GB/4GB/8GB、ストレージがeMMC 16GB/32GB/64GBとなる。ストレージは、eMMC+7mm厚2.5インチHDD(320GB/500GB)や、7mm厚2.5インチHDD(320GB/500GB)のみの構成にも対応可能。OSはWindows 10で、11.6型の液晶ディスプレイはTN方式、解像度は1,366×768ドットだ。

インタフェース類は、USB 3.0、USB 3.0 Type-C、USB 2.0、microSDスロット、HDMI、音声出力/マイク入力コンボジャックなど。本体サイズはW305×D201.5×H19.9~23.8mm、重量は1,385g(eMMCモデル)。

今回発表された製品のまとめ。リテール向け製品は4月9日からの発売。組み込み用は順次。文教用は6月以降となっている