ソフトバンクロボティクスとマイクロソフト コーポレーションは8日、クラウドロボティクス分野において戦略的協業を発表した。協業の第一弾として人型ロボット「Pepper」とクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を活用した、小売業界向け次世代型店舗ソリューション「未来の商品棚(仮称)」を2016年秋を目処に提供する。価格や販売経路などについては未定。
同ソリューションでは、Pepperが接客スキルを備えた販売員として店舗に配置される。Pepperは顔認識技術により顧客の年齢や性別を判別し、ニーズに沿った商品を提案する。商品は、マイクロソフトの大画面コラボレーションデバイス「Surface Hub」およびWindowsタブレット「Surface」上に表示され購入できる。Pepperは、翻訳システム「Microsoft Translator」により多言語に対応。外国人の接客なども可能だ。
POS売上などのデータは、Microsoft Azureが取得し、Azure IoT Suiteによって解析。店舗側は顧客のニーズをリアルタイムで把握できるほか、効率的な在庫管理が可能になるとしている。Pepperも店舗での接客を重ねることでデータが蓄積され、Azure IoT Suiteの機械学習機能を通してより適切かつ効果的な接客ができるようになるという。今後は、マイクロソフトのパーソナルアシスタント「Cortana」などと組み合わせることも予定している。
2016年秋の提供に先立ち、24日から30日までの期間限定で東京都港区にオープンする携帯電話ショップ「Pepperだらけの携帯ショップ」で同ソリューションの実証実験が行われる。