まずはグルリと一周

実際に動かしてみると、動きが非常におもしろい。まずはグルリと部屋の外周を1周半ほどなぞり、その後、自分が描いた枠の内側を埋めるように部屋を移動していく。途中に椅子などの障害物があれば、障害物を1周して大きさを把握したのち、障害物を避けるように規則的に動く。我が家では3年前から他社のロボット掃除機を使用しているのだが、Dシリーズはそれに比べて、無駄なく「賢く」動いているのがわかった。

Dシリーズで、6畳間と10畳リビング、4畳の台所、そして廊下を全部掃除するのにかかった時間は平均して30分ほど。ちなみに、筆者がもともと使っていたロボット掃除機は、同じスペースを掃除するのに約1時間かかる。日によって掃除ルートが変わるので、掃除にかかる時間は前後するが、Dシリーズの掃除時間が短いのは明らか。掃除時間が短いだけでなく、効率が良いため広いエリアを1回の充電で掃除できる。

1回の充電で稼働する時間は、約60~90分ほど。我が家では1度の充電でフロア全体を掃除できた。ちなみに、掃除の途中でバッテリーが切れた場合は、いったん充電ステーションに戻り、再充電後に掃除を再開する(もちろん掃除を中断した場所から)。最大2回まで再充電しに帰るので、計算上は最大約126畳まで掃除できるようだ。

最初に部屋の外周をなぞるように移動。物と物の間など、狭い場所にもグイグイ入り込む。ちょっとの段差なら問題なく越えられる

基本的には、部屋から部屋へと移動して掃除をするが、付属の磁気テープを設置すれば、そこから先へは侵入しない

【動画】障害物の手前でクルっと方向転換する。動作中のギア音はあまりしないが、排気音がそれなりにある