パナソニックが3月20日に発売したロボット掃除機「RULO(ルーロ)」(MC-RS1)。パナソニックは2002年に家庭用ロボット掃除機の試作機を発表しているものの、製品化したのはこれが初めてだ。国内の大手家電メーカーでは、すでにシャープと東芝がロボット掃除機を発売しているが、パナソニックは今回のRULOで"3番手"として本格的にロボット掃除機市場へ参入することになる。満を持して送り出したともいえる注目の製品を試用してみた。

円みを帯びた三角形ボディが特徴のRULO。まるで"三角おむすび"のようなルックスだ

コロンとした三角形のボディ

本体サイズは幅33×奥行32.5cmと小ぶり。充電台も小さく場所を取らない

RULOの特徴といえば、一目瞭然なのがその形状だ。現在市場に出ているのは、"元祖・ロボット掃除機"ともいえる、iRobot社「Roomba(ルンバ)」の円形が主流だ。そのほかにも四角形やD型といったものが存在しているが、RULOは三角形であることが最大のポイント。初めて目にした時、「おにぎりみたい」と思った人も多いのではなかろうか。

この特徴的な三角形は「ルーロ―の三角形」を基にしている。機械工学者のフランツ・ルーローが考案した図形を採用したもので、「RULO(ルーロ)」という製品名の由来にもなっている。ギターピックのような、正三角形の各辺を膨らませた形をしており、正方形に内接して回転できるという特性を持つ。ちなみに、電気ドリルの先端や自動車のロータリーエンジンにも採用されている図形だ。

上記のような工学的な説明はひとまず置いておいて、実際にRULOを見た時の第一印象は「コンパクト」。本体サイズはW33×D32.5×H9.2cmとなっており、高さは「ルンバ800シリーズ」と同じだが、最大幅はルンバの35.3cmに比べてみるとひと回り小さい。面積で考えてみても、最大幅が同じ場合は円よりも三角形のほうが小さくなるから、コンパクトだと感じたのは、目の錯覚ではないようだ。