さて、アップデートが終わったところで、個々の強化ポイントを見ていこう。まずは文字盤だ。新たに世界各地の名所で撮影されたタイムラプス映像を設定できる「タイムラプス」、Apple Watch上の「写真」アプリから1枚を選んで配置できる「写真」、iPhone側でセレクトした「お気に入り」アルバムや自身で作成したアルバムからランダムに写真が表示される「フォトアルバム」が追加されている。
「タイムラプス」は各地の映像が24時間分収録されているとのことで、Apple Watchのフェイスを覗くと、夜には夜間の映像が、昼には昼間の映像が表示される。ロンドン、パリ、ニューヨーク、上海、香港、モンタナ州のマクドナルド湖で収録が行われており、美麗なタイムラプス映像を楽しめる。「写真」と「フォトアルバム」ではユーザー自身が撮影した画像を設定できる。iPhone 6s/6s Plusで撮影した「Live Photos」の映像を利用できるとのことで、シャッターを押した前後の絵を見られるようになるはずだ。但し、フェイスの任意の位置に写真を配置することはできないので、文字盤との組み合わせで美しくレイアウトされるかどうかは、見てみないと分からない。
コンプリケーションのカスタマイズも強化された。以前は標準の「天気」や「世界時計」などを表示するのみだったが、今回、サードパーティのアプリをコンプリケーションに追加することが可能となった。筆者はたまたま入っていた翻訳アプリ「iTransrate」を組み込んでみた、というか組み込めたのだが、実のところ、何のアプリがコンプリケーションに追加できるのかはインストールしてみないと分からない。App Storeで販売されているアプリでApple Watch対応を謳われてたとしても、どうやらコンプリケーション対応はサードパーティ自身で記入した説明書きになければ、使えるかどうかは判然としない模様だ。これは、近々にApp Storeのほうで「コンプリケーション対応アプリ」という特設ページができたり、あるいは「iPhone 対応 Apple Watch App が有ります」の脇に、「コンプリケーション対応」という文言が追加されるのであろう。今のところは籤を引いてるみたいな状況だが、それはそれで面白い。お、これ使えるのかという発見がある。