今後ブレイクする!? VRヘッドセットとの相性はいかに……

最後にちょっと目線を変え、今後ブレイクしそうなVRヘッドセットとの相性も見てみたい。「Oculus Rift」の動作環境が上向きに調整され、GeForceはGTX 970以上のGPUが推奨ハードとなった。製品版Riftでは片目あたり1080×1200の画面を90fpsで表示することを目指している(これはVR酔いを防ぐためのものだ)。今後Riftも試してみたい人にとっては、「NEXTGEAR i640PA5-SP-BDO」はまさに最適の一台でもあるのだ。

そこで今回は「Oculus Rift DK2」を使用し、「DeepRift」および「VoxMachine」の2タイトルで、どの程度のフレームレートが出せるのかをチェックしてみた。「Oculus Rift DK2」は開発途中版なので液晶のリフレッシュレートは75Hzとやや遅めだが、それでも普通のフルHD液晶より描画負荷は高い。これも「Fraps」でフレームレートを計測している。

「Oculus Rift DK2」はGTX 980のパワーを活かすには格好のデバイスだ

モビルスーツを操作して戦う「VoxMacnine」のデモ。左右の映像がこのように分割して描画されるが、この変形にもそこそこGPUパワーを使うのだ

「Oculus Rift DK2」環境によるベンチ。「DeepRift」のフレームレートが高いのは垂直同期をオフにしたため

「VoxMachine」は垂直同期が有効になっているため75fpsほぼ固定だが、垂直同期が標準でオフになっていた「DeepRift」ではGTX 980の余裕が見て取れた。これだと、とてもGTX 980をもってしても90fpsは厳しいと思うかもしれないが、現在ドライバレベルでもさまざまなアプローチで最適化が進んでいるため、来年Riftが製品化されるころには状況は改善していることだろう。

まとめ:今あるゲームを最高の環境で楽しみたいなら買いだ!

NEXTGEAR i640PA5-SP-BDO」の魅力をさまざまな側面からチェックしてきたが、このマシンがあれば最新重量級ゲームも快適に遊ぶことができる。もちろんGTX 960などミドルレンジGPUを搭載したPCでも最新ゲームは動くことは動くが、画質を大幅に減じるか、あるいは動きの滑らかさを犠牲にする必要がある。

その点、本製品ならどちらもあきらめることなく最高の状態でゲームを楽しむことができるはずだ。SSDが非搭載だったり、CPUクーラーが少々物足りない(とはいえゲーム中でもCPU温度は80℃を超えない)感じはあるものの、それはBTOで自在にカスタマイズすることもできる。そして何より、この内容で17万円台(税別)は魅力的だ。「黒い砂漠」や「GTAV」などに挑戦してみたいが、手持ちのPCではスペック不足で楽しめなさそうと不安を感じているなら、まずこの製品を検討すべきだろう。

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※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 NEXTGEAR i640PA5-SP-BDO
CPU インテル Core i7-4790K
メモリ 16GB PC3-12800 DDR3
HDD 2TB SerialATAIII
チップセット インテル Z97 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 980
OS Windows 8.1 Update 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×6(背面×4、前面×2)、USB 2.0×4(背面×2、前面×2)
サイズ 【フロントパネル着脱前】 W190×D543×H450mm
【フロントパネル着脱後】 W190×D470×H450mm
価格 179,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2015/6/9(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。