CPU、GPU、ストレージの性能をチェック

そろそろ性能チェックに入ろう。まずはCPU、GPU、ストレージのそれぞれが、どの程度の性能を持っているかを3つの定番ベンチでチェックしてみる。まずはCPUの馬力を見るのに最適な「CINEBENCH R15」だ。

「CINEBENCH R15」のスコア。4コア8スレッドのCPUなので、マルチスレッド処理時のスコアがシングルスレッドよりもぐんと伸びている点に注目

ゲームの描画性能を支配するのはGPUであることに疑いの余地はないが、最近のゲームではCPU負荷も相当高い。物理4コアのCore i5で今どきのゲームを動かすと、4コアすべてが7~9割も占有されることが珍しくないのだ。その点「NEXTGEAR i640PA5-SP-BDO」のCPUは、ハイパー・スレッディング機能対応のCore i7環境であるため、各コアに負荷がばらけ、占有率はCore i5の半分程度になる。今の時代、常時の裏でさまざまなプロセスが動いているため、CPUの余裕はぜひとも欲しいところだ。

続いてGPUは定番「3DMark」で計測する。フルHDで描画する「Fire Strike」と、さらに重い処理を4Kで描画する「Fire Strike Ultra」でチェックした。

「3DMark」のスコア。さすがに4K相当の「Fire Strike Ultra」だとスコアは激しく落ち込む

「Fire Strike Ultra」のスコアがかなり減っているが、これはシングルGPU環境である以上仕方のないところ。シングルGPU構成でまともな4Kゲーミング環境にするには、本製品がもう1台買えそうなGeForce GTX TITAN Xが必要になる。GTX 980はVRAMが4GBなので、最新重量級ゲームだとフルHD、高くてもWQHDまでが解像度の実質的な上限と考られる(もちろん描画の軽いゲームはこの限りではない)。 そこでリリースが間近に迫った「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」ベンチマークではどうなるかも併せてチェックしてみる。画質はDirectX11の"最高品質"に設定し、解像度はフルHD(1080p)と4K(2160p)でスコアを比較する。2160p設定はGeForceドライバに組み込まれた「DSR」を使い、フルHDの液晶上に4K相当のレンダリングをさせることで実現している(負荷はネイティブ4Kとほぼ同じ)。

新FF14ベンチのスコア。4Kではなんとか"快適"判定がとれる

こちらでも4Kではスコアが激減。描画が軽めなので4Kでもゲームになるが、キャラが多いシーンなどではカクつきが多く見られる。プレイは可能だが、ハードなコンテンツを攻めるには4Kはやや厳しそうだ。

最後にストレージは「CrystalDiskMark」最新版でチェックする。7200回転とはいえHDDなので、あまり高い数値は期待できない。

「CrystalDiskMark」でのテスト。条件は1GiB×3、ランダムデータを使用

シーケンシャルリード・ライトともに200MB/sec台と、7200回転のHDDとしては平均的な数値を出している。ゲームやOSの起動時間を考えると、やはりSSDが欲しくなるが、容量が2TBもあり、大作ゲームを何本でも気兼ねなく導入できる気楽さは評価したい。