復活のXFXブランドを含めたRadeonベンダーと共にイベント開催

2025年6月14日、上野のesports Style UENOで「チームAMD ゲーミング フェス AMD Ryzen & AMD Radeonで『モンスターハンターワイルズ』を遊び尽くせ!」が開催されました。

  • チームAMDゲーミングフェスは今回上野のesports Style UENOでの開催。使用するゲームはモンスターハンターワイルズです

イベントとしては、メインストリーム向けに発売されたRadeon RX 9060 XTの発売を記念しており、モンスターハンターワイルズ認定PCを発売しているBTOメーカーに加えて、Radeon RX 9060 XTのボードを販売するベンダーの製品展示を行うという内容です。

  • 会場の様子。秋葉原からは一駅離れますが、ほぼ満席でした

  • 今回はモンスターハンターワイルズ動作確認済PCが9ブランド集結。イベントでの対戦用に二台のほか、来場者も遊べる試遊台が7台用意されていました

  • 各社の展示。ASRockはGPUボードのほかに、原口氏肝いりのX870 Taichi CREATORを展示

  • ASUSは未発売のROG CROSSHAIR X870E EXTREMEのほか、GPUメインストリーム向けとなるPRIMEシリーズを展示

  • GigabyteはX870E AUTOS PRO ICEの他、Radeon RX 9060 XTの上位版を展示

  • MSIはホワイトモデルのマザーボード二種類を展示

  • XFX、Sapphire,PowerColorのGPU製品。今回のイベントではXFXブランドが日本に帰ってきたというのがポイントです

  • Micronも製品を展示。T710は第三世代のPCIe gen5 M.2 SSDです

イベントは各社の商品説明から。AMDの佐藤氏は6月6日に発売開始となったRadeon RX 9060 XTに関して解説。メインストリーム向けの本製品は1440p以下のプレイヤーが80%を占めている背景から企画されたと、多くの人に意義がある製品と紹介。

旧製品との比較ですが、フレーム生成を使わない素の状態と、レイトレーシング共に前世代から大きくジャンプアップ。さらにライバルとなるGeforce RTX 5060(8GB)との比較も行い、レイトレーシング性能向上だけでなく、コスパでも優位性があることをアピールしていました。

  • イベントスタート。第一部は各社のプレゼンテーションでトップバッターはAMD 佐藤美明氏から開始。PCゲーマーの大多数は1440p以下。ならばハイエンド製品でなくても快適にゲームができるハズ

  • 6月6日に発売開始となったのがRadeon RX 9060 XT。いわゆるメインストリームゲーマー向けの製品ですが、前世代との差は歴然です

  • さらにNVIDIAの同程度価格帯製品と比較してもパフォーマンスがおおむね良好であると言及。個人的には同じ16GBメモリ製品で比較して欲しかったです

  • 超解像度&フレーム補完のFSRも前世代の3.1から4となり、描画品質が大きく向上しています。対応ゲームタイトルもすでに60超。

引き続き製品ベンダーのセッションで強力な製品をチラ見せしたのがASRock。前日まで行われていたInterrop Tokyo 2025ではなぜかB2C向けのGaming製品も展示していましたが、そこで出ていたのが見たこともないASRock Taichi CREATORブランド製品です。このCREATORブランド、質実剛健かつ光らないというガチ路線の製品で、今回のイベントではTaichi Creator X870 のマザーボードを展示。実は原口氏が強力に推進した製品ということで、その意図を熱く語っていました。

個人的には「光らないLiveMixer」とも思える製品ですが、Creator向けのガチガチコダワリが見えており、4スロット離したPCIeスロットに関しては「最近の分厚いGPUボードで上側が窒息しないために空けた」や「韓国ではNVIDIA/AMDの二枚刺しでAI全振りと表示全振りに分けている動きがある」と。 X870Eにしなかった理由も「X870Xにすればポート数が増えるが、すべてをフルスペックで動かすことができないし、ATXサイズにすることもできる」、「最近のネットワーク事情を加味して5/10GLANとした」とアツイ発言がボンボン飛び出していました。ちなみにIntel版は?と聞いてみたところ「これの売れ行き次第で現在未定」との事。

  • ASRockの原口氏はマザーボードを抱えて登場。原口氏肝いりの企画製品となるTaichi CREATORは数々のこだわりがギッシリ

  • すべてのポートを全速で動かすためにはポート数が多いX870Eではむしろ不利とX870を採用しサイズをATXに抑える。厚みが増え続けるGPUに対応するために4スロットを空ける、LANは10/5Gと必要かつ十分……とこだわり抜いたスペック

  • 2つのUSB-Cに加え、電源別供給のUltra USB Powerもあります

来週、同会場でイベントを開くASUSも未発売のマザーボードを展示。アキバのイベントというとLIFORK II秋葉原を使う事が多いのですが、ASUSが機材協力している上野になったようです。3Fなのでふらっと立ち寄ることは難しいですが、面積、機材共にゲーミングイベントには向いていると思います(金土の開催ですが、金曜日は基本招待者向け)。

  • ASUSの市川 彰吾氏

  • GPUはPRIMEシリーズを解説。上位の9070(XT)との差は相変化グリスを使わないぐらいと、エントリ製品でも手を抜かないのが好感

  • GigaByteの川村 直裕氏

  • マザーボードと共にGPUも紹介していました

  • MSIの中島悠太氏

  • マザーボードとしてはMAG X870E TOMAHAWK WIFI PZを紹介。白いトマホークに加えてPZ(Project ZERO)で電源コネクタが裏面にあるのが特徴

  • Sapphireは代理店のアスク 中島波氏

  • 代理店らしく(?)ラインナップ全体を紹介していました

今回のイベントの目玉となったのは20年近くぶりに日本市場で復活することになるXFXブランドの製品で、合同会社GOPPAが代理店を務めます。

筆者はイベント開始前にAMDの佐藤さんに「XFXの代理店の方を紹介します」とお声がけいただいたのですが、社長の九鬼さんとはアイ・オー・データ機器時代からのお付き合い。XFX製品もアイ・オー・データ機器の流通網を通じての販売されるということなので、国内での流通もかなり期待できそうです。

三製品をリリースするようですが、日本市場で推そうとしているのは欧州でのTOPセールス製品のQuickSilver。ファンユニットが磁石式で外れ、メンテナンスが容易なのが特徴です。

  • XFXの代理店となったゴッパ合同会社の九鬼隆則氏

  • XFXの北米と欧州市場の製品構成。米国ではシンプルなSwiftが最も売れているが、日本市場では上位製品が売れるだろうと九鬼氏は予測

  • その上位製品QuickSilver。最大の特徴はファンユニットがマグネット式で簡単に脱着でき、ファンの掃除が超簡単な事

  • さらに上下パーツが磁石で脱着可能。これの3Dデータを公開する予定となっており、カスタムカラーのグラボが作れるというのはちょっとアツイ

  • PowerColorは担当者が来場しなかったため佐藤氏が解説

  • プレゼン資料もなく、webページを使っていました。当面5 SKUでの販売との事

モンスターハンター ワイルズ動作確認済PCがズラリ!ゲスト&メーカー協力プレイが熱い

今回のゲームはカプコンの協力により、モンスターハンターワイルズをフィーチャー。各ベンダーのモンスターハンター ワイルズ動作確認済PCが9ブランド勢ぞろいし、ステージで使用している2台以外は実際にプレイ体験できるようになっていました。

ゲーミングPC市場に関しては価格面で優位なはずの国際大手ベンダーよりも国内BTOメーカーの方が売れているのですが、有力タイトルの動作検証を取るきめ細かさがポイントなのかと思います。

ゲームパートではゲストとしてストリーマーのgradeon卿とモンハン部マネージャーの三田寺理沙氏が登場。討伐クエストを使用し、2チームに分かれての討伐タイムアタックを行うという趣旨です。チームという事でもう一人プレイヤーが必要ですが、これはカードベンダーからのスタッフ(ASUS 上岡 葵氏とGigaByte 岡田宇弘氏)を起用していました。

ちなみに来場者はどちらのチームが勝つかを予想し、現地参加者はデフォルメぬいぐるみ、オンライン試聴者はデスクマットが抽選で当たるという趣旨です。結果は二戦ともgradeon卿と岡田氏のチームが好タイムを出し完全勝利となりました。

  • ゲームイベントという事でゲームに強いゲストも。左がモンハン部マネージャーの三田寺理紗氏、右がgradeon卿

  • さらにASUSの上岡 葵氏とGigaByteの岡田宇弘氏が参加。男性チームと女性チームでの討伐クエストタイムアタックとなりました

  • 参加者と視聴者はどちらが勝つかを予想することになります

  • 会場参加者はぬいぐるみ、オンライン配信視聴者はデスクマットが抽選で当たります

  • 三田寺さんが広げているのがオンライン視聴者向けの景品となるデスクマット

  • という事で討伐クエストスタート。まずは初心者向けのチャタカブラを男性チームが攻略開始

  • 結果は男性チームの完勝でした

  • 喜びの表情を見せるお二人

  • 負けましたが、ファンサービス

今回のイベントは広めの会場ながら8割以上の席が埋まる盛況ぶりでした。上野と言っても最寄り駅は地下鉄銀座線 上野広小路駅なので、地下鉄で一駅と徒歩でも十分行ける距離。今後も他のイベントで使われることに期待したいところです。

  • Radeonファンミーティングともいえるような内容でした

  • 参加ノベルティ。こちらはAMD提供で対象Xフォローと投稿でもらえました