人気の"洋ゲー大作"3本をプレイしてみた
次は今年人気の"洋ゲー大作"3本を一気にテストしてみたい。まずは描画負荷としては中程度の「バトルフィールド ハードライン」だ。このゲームはミドルレンジGPUでも十分遊べるが、あえてハイエンドのGTX 980で遊んでみる。
設定はプリセットの"最高"と"高"を使用し、シングルキャンペーンで最初にプレイするカーチェイスシーンでのフレームレートを「Fraps」で測定した。
次は世界中でメガヒットを飛ばした「Grand Theft Auto V」(以降GTAV)だ。PC版は家庭用ゲーム機版よりも上の画質が狙えるのが売りだが、今回はMSAA関係すべてX4(TXAAなし)、高度なグラフィックスオプションはすべてオフ、そのほかの画質要素は「超高」でまとめたものを"超高"、画質要素を「高」でまとめたものを"高"設定とした。
テストは内蔵ベンチマークを使わず、市街地の一定のコースを移動した際のフレームレートを「Fraps」で測定している。
結論から先にいうと、今回144Hz液晶を使って最も効果が実感できたのが「バトルフィールド ハードライン」と「GTAV」の2本だった。普通の液晶だと1秒間に60フレームの書き換えとなるが、144Hz液晶だとその倍以上のフレームで表現できる。リフレッシュレートの高い液晶は、動きの速いゲームほど効果があるのだ。画質"最高"でも普通の液晶以上に滑らかだが、画質"高"にすると、とにかくドライビングも銃撃戦中のエイミングも楽。もちろんこの域の性能が出せるのはCore i7-4790KとGTX 980のパワーあってこその話、という点に注目しておきたい。GTX 960や970搭載PCでは、もっと画質を落とす必要があるのだ。ゲームを高画質で楽しみたいなら「NEXTGEAR i640PA5-SP-BDO」はまさに打って付け。
続いて先日リリースされたばかりの「ウィッチャー3 ワイルドハント」も試してみた。このゲームはNVIDIAのゲーム開発支援環境「NVIDIA GameWorks」をふんだんに使い、物理演算や髪の毛の表現などがGTX 900シリーズに、特に最適化されていることでも知られている。
画質設定はプリセットの"最高"と"高"をそのまま使用した。フィールド移動中のフレームレートを「Fraps」で測定している。
美しい描き込みのおかげで描画負荷がかなり高く、"最高"設定では平均40fps台のキープがやっと。もちろんこれでプレイに支障はないが、敵の攻撃の出だしを見て受け流しコマンドを入れるにはやや心細い。このゲームなら"高"設定でフレームレートを稼ぐのが現状の最適解だろう(ただ本稿のテスト終了後に挙動を改善するパッチがリリースされたので、もう少しパフォーマンスが上がっている可能性もある)。だがここまでのパフォーマンスが出せるのも、このマシンの性能があってこその話、という点を忘れてはならない。