是枝裕和監督が手がけたタイムトラベル・ラブストーリーの短編映画「ラストシーン」が5月9日に公開されました。27分の全編すべてをiPhone 16 Proで撮影しています。是枝監督は「走りながら撮影したシーンはアクションモードを使ったんですが、びっくりするぐらい安定してました」と、iPhone 16 Proのカメラ機能に舌を巻いていました。

  • 是枝裕和監督が手がけた短編映画「ラストシーン」が公開された。是枝監督は、iPhone 16 Proのコンパクトさ、最新テクノロジーによる新たな表演の可能性だけでなく、すでに多くの人が手にしているiPhone 16 Proで誰でも本格的な映像が撮れる点も評価した

コンパクトなiPhoneは演者に“圧”を与えずに済む

アップルのYouTubeチャンネルで公開が始まった短編映画「ラストシーン」(last scene)は、iPhoneだけを使って写真や映像を撮影するキャンペーン「iPhoneで撮影 - Shot on iPhone」の一環として制作されました。是枝裕和監督にとって初めてのタイムトラベル・ラブストーリーで、仲野太賀さんと福地桃子さんが主演を務めます。黒田大輔さんやリリー・フランキーさんも出演するなど、豪華な顔ぶれとなっています。

  • 左から是枝裕和監督、黒田大輔さん、仲野太賀さん、福地桃子さん、リリーフランキーさん

【動画】【本編】iPhone 16 Proで撮影 是枝裕和監督作品「ラストシーン」

【動画】【メイキング】iPhone 16 Proで撮影 ラストシーンの舞台裏

撮影監督を務めたのは写真家の瀧本幹也さん。iPhone 16 Proだけで撮影を進めるなか、福地桃子さんはiPhoneのコンパクトさが演者と撮影スタッフの両者にメリットをもたらすと評価しました。「初日の撮影がラストの観覧車のシーンだったのですが、iPhoneだと大きなカメラと違って“圧”がなく、カメラとの距離感がすごくいい状態で意識することなく演技できたと感じています。撮影の際は5名が狭い観覧車に乗ったのですが、従来の機材では撮れなかったんじゃないかと思います」

  • 撮影監督を務めた写真家の瀧本幹也さん

  • 観覧車の撮影シーン。確かに狭く、奥行きが短いiPhoneでないと理想的な撮影は難しかっただろう

  • 撮影は手持ちのほか、市販のジンバルに据えたiPhone 16 Proも用いた

撮影を通してiPhone 16 Proが評価されたのは、小ささや機動力の高さだけではありません。ピント位置を自由に変化させてボケの表現をコントロールできるシネマティックモード、走りながらの撮影でも大きな揺れや傾きを補正できるアクションモード、離れた場所から被写体を大きく写すとともに背景の写る範囲を狭めて被写体を印象的に描く5倍望遠カメラなどの機能や装備も駆使されました。

  • シネマティックモードで印象的な表現にできる

特に、是枝監督にとってインパクトが大きかったのがアクションモード。主人公の2人が観覧車に向かって走るシーンを、2人に並走しながら撮影した時にアクションモードを利用しました。「結構速く走ったのですが、全然ブレてなくて安定してました。これを映画の現場でやろうとすると機材も人もお金もかかるので、これが1人でいけちゃうのかと結構ショックでしたね」(是枝監督)

  • 撮影に使ったiPhone 16 Proを手にする是枝監督。「新しい機材での撮影、短編映画、タイムスリップネタなど、新しいチャレンジをやってみたが、いずれもとても楽しかった」と振り返った

  • 主演の2人もiPhone 16 Proで撮影した映像に目を見張った

アップルのYouTubeチャンネルやApple TVアプリでは、「ラストシーン」本編に加え、撮影の舞台裏を収録した「ラストシーンの舞台裏」も公開されています。舞台裏の動画では、是枝監督や瀧本幹也さんのコメントのほか、アクションモードなどiPhone 16 Proの特徴的な機能や装備を用いたメイキングの風景が多く盛り込まれています。動画撮影に興味のある人は、こちらも必見です!