各社から製品が登場し盛り上がるスティックPC。COMPUTEX TAIPEI 2015のASUSブースでは、早くも"Cherry Trail"(開発コード名)を搭載した新顔、「ASUS Pen Stick」のお披露目が始まっていた。発売日・価格ともに未定だが、Windows 10を搭載し今年中に200ドルを切る価格帯で販売したいという。

Cherry Trail搭載のスティックPCがついに登場。ASUSの「Pen Stick」

Cherry Trailは、Bay Trailから製造プロセスを微細化(22nm→14nm)した新型Intel Atomで、省電力化とグラフィックス性能の向上がうたわれる。ASUS Pen Stickの製品コンセプトは現在市場に出回っているスティックPC同様で、超小型の本体からHDMI端子を直出しし、そのまま大画面テレビのHDMI端子に挿し込んで使用する。HDMI端子付のテレビさえあれば、どこでも手軽にフル機能のPCが使えるので便利だ。また製品名が示すように、"ペン"を意識した本体デザインも特徴。

テレビなどのHDMI端子に繋いで使用する、いつものスティックPCのコンセプト

USB 2.0の"普通"のポートを2つ。Bluetoothも内蔵だそうなので、だいぶ使い勝手が良くなるだろう

Cherry Trailのスペックは決まっておらず、メモリは2GB、ストレージは32GB SSD。インタフェースに通常サイズのUSB 2.0×2を備え、オーディオ出力ジャックも持つ。ほかMicroSDカードスロット、802.11b/g/n、Bluetooth 4.0、電源入力用のMicro-USB 2.0。本体サイズは12.1×3.2×1.4cm。ちなみに冷却機構はファンレス仕様。

ヘッドホン等をさせるミニジャックも

おしりの部分が電源ボタンになっている

小型PCではASUS VivoMiniシリーズに、第6世代Intel Coreこと、"Skylake"(開発コード名)を採用した次期モデルの出展もあった。きょう体デザインは現行VivoMiniと同等。M.2 SSDと2.5型HDDのデュアルドライブ搭載ができ、冷却ノイズの発生しないファンレス仕様、802.11acなどへの対応もアピールしていた。発売日等は未定だが、価格は現行VivoMiniのレンジを想定し、Skylakeがリリースされる年内には製品化の見込みだ。

約13㎝×13cmの小型正方形のVivoMiniに、Skylake版が登場。日本向けではベアボーンのかたちで販売を予定

Miniよりひとまわり大きいVivoPCシリーズもSkylake版を展示していた。そもそもSkylakeのリリース時期が不明だが、デスクトップ向けは今回のCOMPUTEXで対応チップセットのIntel 100シリーズが公開され、夏には出荷という話もあるので、思ったより早いのかもしれない