DIRT Rally(グラフ48~50)

Codemasters
http://www.codemasters.com/game/dirt-rally/

2015年4月に発売されDIRTシリーズ最新作。最初はF1 2014同様にあんまり性能差が出ないか?と思ったのだが、実際にやってみたら意外に明確な差がついたので、取り上げてみた。

さてベンチマーク手順だが、まずは製品版をインストールする(筆者はSteam経由で入手した)。インストールしたらそのまま起動し、立ち上げ画面で"Options & Extras"を選ぶ(Photo15)。

Photo15:通常はCAREERなりCSUTOM EVENTで遊ぶことになると思う

このOptions & Extras画面で"Graphics"を選ぶ(Photo16)。まずは解像度だが、これはGraphicsメニューで"Video Mode"を選び、ここで目的のものを選択(Photo17)し、MultiSamplingは"8xMSAA"を選択(Photo18)。またVsyncがOffになっていることを確認する。

Photo16:ちなみに操作にマウスは使えずキーボードのみなのはF1 2014と共通

Photo17:ちなみに1280×720pixelはメニューに存在せず、このテストでは1280×768pixelを選んだ。他の解像度はそのまま。ちなみにRefresh Rateも一応60に設定しておこう

Photo18:NVIDIA系のビデオカードはここでCSAAも選べるが、AMD系をテストする場合の互換性も考えてMSAAとしている

次に、再びGraphicsメニューから"Choose Preset"を選び、Presetに"Ultra"を選択する(Photo19)。

Photo19:ここでUltraを選ぶと、QualityのAdvancedメニューで選べる全項目が最高設定になるので、Advancedメニューの方はいじる必要が無い

これでテスト準備完了なので、再びGraohicsメニューから"Benchmark Mode"を選択(Photo20)、LoopはOffのまま"Run Benchmark Test"を選択(Photo21)、確認で"OK"を押す(Photo22)とベンチマークが自動的に開始される。

Photo20:Choose Presetは一度設定すればそのままなので、解像度だけ変えたらこれを呼べばいい形

Photo21:Loop Onにするとずっとベンチマークが繰り返されるので、Offのままにしておく

Photo22:正直この画面だけはちょっとうっとうしい

終了後はこんな具合に結果が表示される(Photo23)(結果を格納したxmlファイルも自動生成される)ので、Continueを押すとPhoto15のメニューに戻る。あとは、解像度を変えながらベンチマークを繰り返すだけだ。

Photo23:これまでF1シリーズもDirtシリーズも平均と最小のフレームレートしか表示されなかったのだが、遂に最大フレームレートも表示されるようになった

ちなみに今回のテストは(繰り返しになるが)解像度は1280×768/1600×900/1920×1080/3840×2160pixelの4つで、何れも8xMSAA/Refresh Rate 60Hz/Vsync Off/Quality Preset Ultraという環境1つの解像度について3回テストを行い、その平均値と最大/最小値を取っている。

ということで、結果を見るとこれが意外に明確な差がある。Movieで判るとおり、ベンチマークシナリオは複数台の車がシンプルなコースを走るのではなく、結構複雑なコースを1台で、その代わり3分以上走らせるという事で、よりGPUの性能差が出やすくなっているようだ。

平均フレームレート(グラフ48)を見ると、Full HDあたりまではそれなりになだらか(といってもGTX 780 Tiはやや苦戦している)が、4Kではガクンと落ちている。そうした中で、GTX 980 TiはGTX 980と比べて10~20fpsの上乗せがあるのは流石である。

これは最大フレームレート(グラフ49)や最小フレームレート(グラフ50)にも言える。最大フレームレートが250fps近くまでなるあたりは、そう重いゲームでは無い事を物語っているのだが、それでもこれだけ明確に差がでるあたりは、まだCPUというよりはGPUがボトルネックになっていることを示す。

また最小フレームレートの方も、特に4KになるとGTX 780 Tiは40fpsそこそこまで落ちて「プレイはできるが快適とはちょい言いがたい」感じなのに対し、GTX 980では80fps、GTX 980 Tiは90fpsを維持しており、このあたりで性能差が歴然とあることが示されているとも言えるだろう。