3DMark(グラフ1~15)
FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark
それではいつもの通り、まずは3DMarkから。今回のテストを行う直前にVersion 1.5.893がリリースされたので、これを利用している。Ice Storm(グラフ1~3)は負荷が軽すぎ、お陰でUnlimited(グラフ3)ではGTX 980 TiがGTX 980よりもやや低いスコアになっているのはまぁご愛嬌。
Cloud Gate(グラフ4)やSkyDiver(グラフ5)ではもう少し顕著に性能差が生まれているし、FireStrike(グラフ6~8)でははっきりと性能差がある。FutureMark自体が、このクラスのビデオカードの評価にはFireStrike未満は薦めていないから、結果は妥当なところだろう。
環境は若干違うが、GTX TITAN XのFireStrike Ultraの結果をグラフ8と比べてみると、Graphics Scoreが3845.0(TITAN X) vs 3751.5(GTX 980 Ti)で、かなり近いことが分かる。
もう少し具体的にフレームレートを見てみる。IceStorm(グラフ9~10)ではあまり明確な差がないが、そもそもUnlimitedだと1800~1900fpsにまで達しており、そろそろGPU以外の部分がボトルネックになっている。これはまぁ仕方ないところ。
Cloud Gate(グラフ11)やSkyDiver(グラフ12)では、GTX 980と比較して10%強のフレームレートの上乗せが見られる。
ではFireStrike(グラフ13~15)では? というと、15%前後(ピークはCombinedの37%)とやや上乗せ分が増えており、このあたりは単にシェーダの性能だけでなくメモリバス幅が384bitあることが効いているようだ。
では同じ384bit幅メモリで2880個のシェーダを持つGTX 780 Tiとはどうか?というと、見ての通り圧倒的な性能差がある。明らかに動作周波数の比を遥かに超えており、これはもうKeplerアーキテクチャに対するMaxwellアーキテクチャのアドバンテージとして良いだろう。