今回試用した「VAIO Pro 13 | mk2」シルバーモデルは、CPUとして性能をやや抑えたCore i3-5005Uを採用しているが、実際にはCore i5搭載モデルやCore i7搭載モデルに迫るベンチマーク結果が出ている。実際にWindows 8.1を使っていても、ストレスを感じる場面はほぼなかった。

ではなぜ、「VAIO Pro 13 | mk2」でここまで高いスコアが出ているのだろうか。試用機の個体差がたまたま抜群によかったのか、それともVAIOのチューニングが素晴らしいのか。理由はおそらくひとつではなく、さまざまな要素が複雑に絡み合っているのだと思うが、筆者はそのひとつとして「PCとしての軽さ」があると考えている。もちろん物理的な軽さではなく、システムの軽快さのほうだ。

ソニーのPC部門が分離してVAIO株式会社となってから、VAIOシリーズにはプリインストールソフトがほとんど入っていない状態となった。実際に試用機ではオフィスとAcrobat Reader XI、セキュリティソフト程度しか用意されていない。タスクマネージャーからスタートアップを確認すると、実にスッキリとしている。この「余計なものがない」状態が、快適なレスポンスを生み出しているのではないだろうか。

タスクマネージャーの「スタートアップ」を確認すると、自動起動するソフトが少ないことがわかる

高性能なノートPCを選ぶ際、Core i5またはCore i7搭載モデルをと考える人は多いだろう。そんな方にこそいちど、Core i3-5005Uを搭載した「VAIO Pro 13 | mk2」を店頭などで実際に試していただきたい(ちなみに2015年3月から、一部量販店で販売される店頭販売向けモデルが用意されている)。きっと多くの人が「これでいいんじゃね?」と感じるに違いない。もちろんCPUにCore i5-5200UやCore i7-5500Uを選べば、より快適に使えるはずだ。

製品名 VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321シリーズ、VAIO OWNER MADE)
CPU Intel Core i3-5005U(2GHz)
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SATA SSD
光学ドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics 5500(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)
ネットワーク Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×3(1基は給電機能付き)、HDMI×1、D-Sub×1、ヘッドホン出力など
メモリースロット SD/SDHC/SDXCカードスロット
サイズ/重量 W322×D216.5×H13.2~17.9mm/約1.03kg
OS Windows 8.1 Pro Update 64bit
価格(税別) 最小構成時で109,800円~