続いて、「VAIO Pro 13 | mk2」の本体デザインについて見てみよう。基本的なデザインは前モデルを踏襲しているが、スペック的にはわずかに大きくなり、そして重くなっている。

サイズはタッチ非対応モデルで幅322×奥行き216.5×高さ13.2~17.9mm、タッチ対応モデルで幅322×奥行き217.1×高さ14.3~18.9mmだ。前モデルと比べて、奥行きが0.5~1.1mm大きくなり、高さはタッチ非対応モデルで最大2.1mm厚くなった。

だがその違いを感じることはおそらくないだろう。筆者は前モデルにも触れているのだが、実際に2台を手に持って比べてみても、その差はほとんどわからないのではないかと思う。

本体のサイズはA4サイズ(幅297×奥行き210mm)よりもふた回り大きい程度。前モデルよりもほんのわずかに大型化しているが、持ち運びやすさは変わらない

重量はタッチ非対応モデルで約1.03kg、タッチ対応モデルで約1.16kgとなっている。前モデルではより重くはなっているものの、その差はわずか80~90gでしかない。スマートフォンでこれだけ変わるとその差はわかるが、1kg前後のノートPCで1%未満の重量差を感じることはないだろう。

タッチ非対応の試用機の重さを計測してみたところ、カタログ値よりも軽い1.01kgだった

サイズと重量については前モデルとの差は感じられなかったが、質感については違いがハッキリとわかる。まず天板部分については、素材がUDカーボンからマグネシウム合金へと変更された。マグネシウムはアルミよりも比重が軽いため、重量を軽くできるというメリットがある。強度についてはアルミ素材よりも高い特性もあり、特に問題はないだろう。

新たにマグネシウム合金が採用された天板部分

マグネシウム素材特有の質感の軽さはあるものの、強度については問題ない。VAIO Proシリーズではおなじみの「ヘキサシェル」構造によって、高い剛性も保たれている

底面の素材部分は、従来のUDカーボンから樹脂に変更されている。言われてみれば確かに樹脂のような質感はあるが、それほど安っぽくは感じられなかった。ただ樹脂のボディは強く押しこむとたわみが生じることもあり、薄い印象を受ける。UDカーボンはたわみがなくかなり頑丈だったので、質感の違いは少し気になるところだ。だがそのぶん価格が安く抑えられていると考えれば、許容範囲内ではある。