ここからは、「VAIO Pro 13 | mk2」の各種ベンチマーク結果をご覧いただこう。テストに利用した試用機のパーツ構成は以下のとおり。なおパーツ構成によってはベンチマークの結果が大きく変わることもある点を、あらかじめご了承いただきたい。
■試用機の主なスペック | |
CPU | Intel Core i3-5005U(2GHz) |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB SSD |
OS | Windows 8.1 Pro Update 64bit |
Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果については、以下の表のとおりだ。メモリのスコアが「5.9」と低めだが、これは試用機が4GBしか搭載していないため。そのほかのスコアについては、予想していたよりも高めだった。
Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT.exe)
プロセッサ | 7 |
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メモリ | 5.9 |
グラフィックス | 5.7 |
ゲーム用グラフィックス | 5.6 |
プライマリハードディスク | 6.9 |
「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度や、CPUの計算能力を計測する「CINEBENCH」の結果に付いても順当なところだ。
PCの総合的な性能を計測する「PCMark 8」を試してみたところ、Core i3+4GBメモリ搭載機としてはかなり優秀なスコアが出ている。このテストはストレージ性能がスコアに強く影響するためそれが理由かとも思われたが、各テストの詳細を見てみるとゲーム系のテストでスコアが伸びており、それが影響しているようだ。
3D性能を計測する「3DMark」を試してみたところ、やはりCore i3+4GB搭載機とは思えないほどの結果が出ている。ちなみに筆者はこれまでBroadwell世代のCPUを搭載したモデルを何台も検証しているが、3D性能についてはCore i5-5200UやCore i7-5500Uを搭載したノートPCと同じレベルだ。
もっとも、すべて内蔵GPUとして同じIntel HD Graphics 5500を使っていることもあるのだが、グラフィックスの最大動作周波数はCore i3-5005Uが850MHzともっとも低く、Core i5-5200UやCore i7-5500Uは900MHzとなっている。
また3D描画のためのメモリにはメインメモリの一部を割り当てるのだが、本体に4GBしか搭載されていないと3D描画用に十分な容量が割り当てられず、その結果パフォーマンスが低下してしまうことが多い。それらを踏まえた上でもこのスコアが出ていることが驚きなのだ。
なお「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、1,280×720ドットの標準画質で「快適」、1,920×1080ドットの標準画質で「普通」という評価が出ている。筆者はこれまでCore i3+4GBメモリのPCでは3Dゲームはムリだと思っていたが、どうやらそれは間違いだったようだ。
「BBench」を使ったバッテリ駆動時間のテストでは、電源プランを「省電力」に、「VAIOの設定」の「電源・バッテリー」を「静かさ優先」に設定したあと、液晶ディスプレイの明るさを40%に変更。さらに「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効にした状態で実行したところ、テスト開始から9時間37分でバッテリ切れとなった。カタログ上では9.4~10.4時間となっており、ほぼ同程度といったところだ。これだけもてば十分だと言える。