エンプラ向け製品ではあるが、ユーザーメリットも大きい

エンタープライズ向け製品ということで、一度に数100から数1,000台の導入が見込めるような大企業にしか縁がないシステムではあるが、MobileFirstを導入した企業の業務効率が高まり、新たなサービスの創出につながれば、ユーザーにとってもメリットが大きい。日本ではようやく導入の端緒についたばかりという感じではあるが、これに刺激された競合の発奮も含めて今後の展開に期待したい。

なお、4月8日には、JALとIBMが共同でApple Watch向けのアプリ「JAL Countdown」を発表しているが、IBMとしてはこうしたウェアラブルの領域にも積極的に参入していくと表明している。iPhoneやApple Watchユーザーが、企業システムとの連動で強みのあるIBM製アプリを目にする機会は今後も増えそうだ。

Apple Watchアプリ「JAL Countdown」ではフライト10分前までのカウントダウンが見られるほか、タッチ&ゴーでの搭乗も可能になる