もう1つの新機能が「Samsung Pay」だ。おサイフケータイやApple Payなどと同様に非接触による決済を可能にするサービスだが、NFCだけでなくMST(Magnetic Secure Transmission)に対応しているのが特徴。これは、同社が買収したモバイル決済のLoopPayの技術を使ったもの。カードリーダーにスライドさせて決済をする磁気ストライプの情報をスマートフォンに収め、読取り部にスマートフォンを近づけるだけで決済ができるようになる。
米国の店舗で磁気ストライプのリーダーの90%で利用ができる、とされており、これを活用して幅広い店舗で支払いが行えるというのがメリット。GALAXY S6/S6 Edgeの指紋センサーを使ったセキュリティに加え、トークナイゼーションによってカード情報をトークン化して保持するため、カード情報がスマートフォン上にも店舗にも、サムスン側にも保存されない。まずは米国と韓国で今夏からサービスを開始する予定だ。
エンタープライズに関しては、Samsung Knoxによるセキュリティ機能を搭載。企業ユーザーに必要なセキュリティ機能を提供することで、コンシューマだけでなくエンタープライズユーザーに対しても訴求していく。
GALAXY S6/S6 Edgeは、デザインを一新し、これまでGALAXYシリーズで踏襲されてきたプラスチック製で取り外しできる背面カバーやバッテリ交換可能といった特徴すら変更する、まさに一からデザインし直した形。モバイル決済で話題のApple Pay対抗となるSamsung Payは、既存のリーダーを生かして多くの場所で利用できるという点でモバイル決済の拡大を期待させる製品だ。