Pepperフォンというアイデア

さて、ソフトバンクでは2014年6月に家庭用ロボット「Pepper」を発表しました。ユーザーと触れ合いながら人間の「感情」を学び、クラウドに蓄積することで全国のPepperで情報を共有する、集合知の力でどんどん頭が良くなっていくのがPepperの特長です。このシステムをスマートフォンに活かさない手はないと思います。そこで、PepperのクラウドAIを搭載した「Pepperホン」を開発したらどうでしょうか。

PepperのクラウドAIを活用した「Pepperホン」。ペットのような存在として愛されるかも?

特長は、スマホが1日中ユーザーの話し相手になってくれるというもの。シニア向けの「シンプルスマホ」に搭載すれば、独り身の高齢者にも人気が出そうです。ソフトバンクとしても、集合知のデータをより多く集めることができるメリットが存在するでしょう。ちなみにシャープでは「AQUOS ZETA SH-01G docomo」(11月発売)に、ユーザーの状況に合わせて話しかける「emopa(エモパー)」という新機能を搭載しています。マーケティング戦略としては、Pepperフォンに近いものがあると言えるのではないでしょうか。

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閑話休題。総務省からは2015年5月以降、SIMロック解除を義務化する方針が示されています。SIMロックが解除されれば、SIMロックフリー端末の注目度は否応なく高まることでしょう。そこで、2015年は大手メーカーの格安スマホ開発に期待したいところです。すでに富士通などが着手していますが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」のSIMフリーモデルが日本国内でも販売されれば、大きな反響を呼びそうです。格安SIMサービスの流行とSIMロック解除の義務化により、環境が大きく変わりつつあるスマホ市場。2015年も、この業界から目が離せません。