スマートフォンにおける技術開発のスピードは、目覚ましいものがあります。2014年も様々なスマホが登場しました。そこで本稿では「スマホが大きく変わりそう」と思えたスマホ関連のニュースを振り返るとともに、将来的にスマートフォンがどのような変化を遂げそうか想像してみたいと思います。

2014年のスマホを振り返る

スマートフォンの顔とも言うべきディスプレイ。ここ数年来、大型化の傾向が続いていましたが、2014年も6.4インチの「Xperia Z Ultra SOL24 au」(1月発売)を筆頭に、大きなスマホが続々と発売されました。Androidスマホの影響がついにiPhoneにもおよび、5.5インチの「iPhone 6 Plus」(9月発売)が登場したことは、まだ我々の記憶に新しいところです。

2014年も大きなスマホが続々と発売された。この傾向は2015年も続く?(写真はXperia Z Ultra)

一部の機種では、ディスプレイの占有面積が限りなく大きくなっています。シャープでは”フレームレス”を謳った「AQUOS CRYSTAL SoftBank」を8月に発売。画面占有率約83.6%を実現しました。高解像度という側面では「isai FL LGL24 au」(7月発売)が国内初となるWQHD(2560×1440ピクセル)ディスプレイを搭載。「ARROWS NX F-02G docomo」(11月発売)や、「Nexus 6」(12月発売)が同じくWQHDディスプレイ搭載スマホとして続いています。

ディスプレイの占有面積が大きくなりつつある(写真左)。2015年にはWQHD(2560×1440ピクセル)ディスプレイ搭載スマホが珍しくなくなるかも?(写真右)

新しいスマートフォンの形を模索する動きとして「G Flex LGL23 au」(1月発売)や、「GALAXY Note Edge SC-01G docomo」(11月発売)が話題を呼びました。”曲面ディスプレイ”が強いインパクトを与えるこの2端末ですが、メーカー関係者によれば、ディスプレイを曲げることよりもバッテリーを曲げることのハードルの方が高いのだそうです。G Flexでは湾曲したバッテリーを内蔵することに成功しています。LG電子では、この技術を今後の端末開発に活かしてくることが考えられます。

新しいスマートフォンの形を模索する動きもみられた