開発陣とFR10アンバサダー陣、FR10をこんな風に使ってみた
カメラと液晶モニター(コントローラー)を分離させれば、撮影はまさにフリーアングル。アタッチメントも豊富で、どんな使い方もあなた次第。そんなFR10は、撮影者の想像力を刺激するかたわら、どう使っていいか分からないという声もまた聞こえてくる。そこで、開発スタッフが試してきたさまざまな使い方の中で「これは面白かった!」というものを聞いてみた。
柳氏「私は自動車のレースが趣味なんですが、FR10を足下に固定して動画を撮影したのが面白かったですね。
自分で車を運転しているときって、アクセルワークを見られませんよね。FR10で撮影すると、自分がこうやってアクセルとブレーキを踏んでいるのか、アクセルを10段階くらいで繊細に踏み分けているつもりなのに、実際は3段階くらいだったとか、いろいろと気付くことがあります。レース仲間でそのビデオを見たときは、みんなから運転にダメ出しされましたね(笑)。
足下が飽きたら、ロールバーに固定してみたりするのも楽しい。FR10はアタッチメントを使い分けることで、気軽にカメラの固定位置を変えられるのもポイントです。これは、アクションカムのようにガッチリ固定してしまうカメラとは違う点ですね。」
隅氏「私は、自転車に取り付けたり、パラグライダーで飛ぶときに使ってます。FR10のアタッチメントは、取り付け位置や角度の自由度が高いんです。飛行中にインターバル撮影で地上を撮ると面白いですよ。あとで地図上で飛行した位置と写真を照らし合わせたり…。」
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FR10の発表会より。アンバサダーのひとり、ミュージシャンの小宮山雄飛さんが熱く語る。「これね、カメラを置いたところがすごいんですよ!」「ほら、小山の頂上のやぐらに、こんなふうに置いた(差した)んです!」 |
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G-SHOCKイベント「REAL TOUGHNESS」の総合MCでもおなじみの井手大介さんは、アウトドアで。ヘルメットに装着して水上バイクで撮影! カメラ部も液晶モニタ部(コントローラー部)も、波しぶきがかかってもへっちゃら! |
―― 専門的な趣味を持つ人は、これを使わない手はないですね。
野仲氏「そんな特別なシチュエーションでなくてもいいんですよ。例えば、飲み会やカラオケに持って行って、レンズをテーブルに立ててインターバル撮影にしておく。それだけでも、あとで見ると楽しめます。『カメラを持って撮る人』がいないので、誰もレンズを気にしないんですよ。
だから、気取らない素のままが撮れる。みんなが酔っぱらって大笑いしている写真なんて、意外と撮れないでしょう? カラオケで一曲も歌わず、ずっと飲み食いしている人がいたりして、その場では気付かなかった事実に、あとから写真で気付くと楽しいですよ(笑)。」
―― FR10の発表会で、ファッションモデルの田中美保さんがご自分の髪型を横や後ろから撮影していましたね。カメラを分離させて、モニター部分をリモコン代わりにしてシャッターを切って。あれは女性らしい使い方だと思いました。
柳氏「そうですね。美容室のソリューションとしても使えるんじゃないでしょうか。FR10とWi-Fi接続したタブレットをお客さんに見てもらいながら、美容師さんがカメラを動かしてあげる。よく合わせ鏡で後頭部を確認したりしますけど、あれってよく見えないじゃないですか。それに、特定の角度から見た髪型や、ポイントになる部分を撮影して顧客データと紐付けすれば、映像カルテになりますよね。」