米Amazonは11月6日、筒状の音声アシスタント「Amazon Echo」を発表した。マイクとスピーカーを備え、音声コマンドによる情報検索、音楽再生などが可能。設定にAndroidスマートフォンなどを使用する。招待制での発売となり、価格は199ドル、Prime会員は期間限定で99ドル。

音声アシスタント/スピーカーの「Amazon Echo」

家庭のWi-Fiに接続すると音声制御で動作するデバイスで、「Will it rain tomorrow?(明日は雨?)」などのように話しかけるとそれに対して回答する。情報、音楽、ニュース、天気情報などのほか、Wikipedia検索を行うことができる。Amazon Musicライブラリ、Prime Musicなどの音楽も再生できる。

設定はFire OS、Android、ブラウザ(デスクトップとiOS)で動作するアプリで行う。端末は常時オンの状態で、最初に"Alexa"と発すると動作を開始する。サイズは直径が3.27インチ(約8.3センチメートル)、高さが9.25インチ(約23.5センチメートル)の筒状。

Amazon Echoの中身

音声認識では、上部に7個のマイクアレイを備える。マイクは端末上部のボタンによりオフ・オンが可能。ビームフォーミング技術を利用したセンサーにより、音声が発せられる距離や場所を問わずに360度対応できるという。ノイズキャンセレーションも備え、背景に音楽が流れているような状態でも声を聞き分けられるという。AmazonのクラウドサービスAmazon Web Servicesと接続することで、使えば使うほど検索パターン、ボキャブラリー、個人の嗜好を学び、より適切な回答をする学習機能もある。

スピーカーとしての機能もあり、Bluetooth経由でスマートフォン側のiTunesなどの音楽サービスにある楽曲をストリーミングできる。内部には低音用として2.5インチのウーファー、高音用として2インチのツイーター、それにウーファーを補強するリフレックスポートを備える。ボリュームは上部のダイアルで調節できる。目覚まし/アラーム、タイマー、To-Doリストなどの機能もある。

Amazonによると、自動アップデートにより今後も機能を拡充していくという。

(記事提供: AndroWire編集部)