Sunriseでタスクとスケジュールの関係性を自動化する

サンフランシスコと東京を行ったり来たりする筆者にとっては、タイムゾーンを右上から簡単に設定できるというただ1点の必須機能から、Macで利用できる標準カレンダーを長らく使ってきました。この条件を備える新たなカレンダーアプリがMac向けにリリースされた「Sunrise」です。

Mac版カレンダーアプリで重宝していたタイムゾーンの切り替えもちゃんと搭載。都市から検索してよく使うタイムゾーンを追加できる

始めiPhone版が登場し、iPadに対応し、ついにMacをサポートした新星。Sunriseは通常のカレンダーアプリと同じような使い勝手を実現していますが、Googleカレンダーだけでなく、様々な外部サービスの情報をカレンダーとして取り込むことができます。

使い始める際には、GoogleアカウントやFacebookアカウント、メールアドレスの登録で。Googleアカウントを登録すれば、すぐにGoogleカレンダーが読み込める他、iPhoneやiPad版で既に使っているユーザーは、既に設定してあるカレンダーがすぐに同期される

最近、重宝しているのはEvernoteのリマインダーです。

Evernoteのリマインダー機能は、ノートをタスクのように扱うことができる仕組みで、期日となる日付を指定することもできます。Sunriseでは期日を指定したリマインダーを自動的に取得してカレンダーの中に1時間の予定を入れてくれるのです。もちろん1時間もかからない作業はSunrise上で短くすることもできますし、逆に伸ばすこともできます。

筆者はこうした原稿を書いたり、インタビューをする際に、Evernoteの1つのノートにメモを取ったり、関連する資料などをノートの添付ファイルとしてぺたぺたと貼り付ける使い方をしています。例えばこれをリマインダー化し、時間指定すると、Sunriseのカレンダーに緑色と象のアイコンが自動的に付けられ、予定化してくれるのです。

タスクは積み上がるばかりですが、いつ消化するのかをあらかじめ考えながらの方がそのタスクを消化するという本当の目的に立つと現実的です。EvernoteとSunriseの連携は、タスクを作って時間を確保するという2つの動作を1つにまとめ、かつSunriseで自動的に可視化してくれる点で、非常にスマートな方法といえます。

しかも、Sunriseからリマインダー化されたノートを開けば、そのタスクに関連するメモや情報にすぐにアクセスできます。タスク開始時間から必要な情報をデスクトップに集める必要はなくなり、ここでも、スマートに仕事を始めることができるようになるのです。

こちらはiPhone版の画面。緑色と象のアイコンの予定が、Evernoteリマインダーから自動的に入力された予定だ