2014年夏モデルとしてリリースされたWindows PCの中で、タブレットにカテゴライズされる製品は全部で6機種。そのうち8.0型液晶の小型タイプは1種類のみで、残りはすべて10型以上の中型タブレットとなる。2013年秋冬商戦では8型クラスのタブレットが数多く発売されて市場を賑わせたが、この夏はよりPCとして使いやすいモデルがラインナップされる形となった。
2014年夏版、注目したい&買ってみたいWindows PC
■ タブレット編
■ 2in1ノートPC/Ultrabook編
■ 11型~14型のコンパクト&モバイルノートPC編
■ 15型クラスのスタンダードノートPC編
■ ゲーミングノートPC編
■ オールインワンPC編
10型以上の液晶を採用した中型タブレットが多数
中でも注目は、7月17日に発売された日本マイクロソフトの「Surface Pro 3」だ。3代目となる新モデルは液晶ディスプレイが10.1型から12型へと大型化され、解像度も1,920×1,080ドットのフルHDから2,160×1,440ドットへと大きく向上している。外観も洗練されてよりスリムになり、基本性能やバッテリ性能もパワーアップした。前モデル「Surface Pro 2」は4月の消費税増税やXPサポート終了から人気が集中し、一時は品薄となったが、今回のSurface Pro 3でも予約が殺到したとのこと。
また、「Windows 8.1 with Bing」を搭載した東芝の低価格モデル「dynabook Tab S50」と「dynabook Tab S38」にも注目したい。Windows 8.1 with Bingとは、インターネットエクスプローラーの検索エンジンとして、Microsoftの「Bing」が標準設定されたバージョンだ。さまざまな条件をクリアすることで、本来はPCメーカーがマイクロソフトに対して支払うOSのライセンス料が無料となり、そのぶん製品価格を安く抑えられるというメリットがある。日本HPの「HP Omni 10」も価格的には同クラスだが、こちらは通常のWindows 8.1を搭載したモデル。中型タブレットの低価格化をけん引するモデルとなるか。
レノボ・ジャパンの「Lenovo Miix 2 11」とNECの「LaVie Tab W」は、ともにキーボードが付属するモデルだ。液晶ディスプレイの解像度も高く、ノートPCのように利用可能。マシンに生産性を求める人に向いている。