年の瀬が近づいてきたが、クリスマスや忘年会、お正月などと年末年始は何かと出費の多い季節でもある。そんなときに見直したいのが、スマートフォンの利用料金だ。とりわけ、LTEに対応した最新のスマートフォンでは、無料通話分がないプランが一般的で、電話をかけた分だけ割高な通話料が必要となるため、仕事やプライベートで電話をよくかける人の場合、月々の利用料金が高額になってしまうことがある。

スマートフォンの通話料を節約する方法として人気となっているのが、050番号を取得して格安の通話料で電話をかけられるスマートフォン向けIP電話サービスだ。さまざまなIP電話サービスがあり、どれを選べばよいのかと迷っている人も多いかもしれないが、本稿では、ケイ・オプティコムが提供するIP電話サービス「LaLa Call(ララコール)」の特徴や、実際に使ってみた感想を紹介していきたい。

スマートフォン向けIP電話サービス「LaLa Call(ララコール)」

固定・携帯宛通話料が格安に。LaLa Call同士の通話なら無料

LaLa Callは、関西で展開するFTTHサービス事業者「ケイ・オプティコム」が提供するiPhone・Android端末向けのIP電話サービス。iPhone、Android端末向けにそれぞれ専用アプリが用意されており、App StoreおよびGoogle Playからダウンロード可能。Android版は9月下旬、iPhone版は11月11日に公開されたばかりだが、Android版は公開2カ月ですでに1万ダウンロードを突破している。対応機種は、Android版はバージョン4.0以上のAndroid端末、iPhone版はiOS 5以上のiPhone。なお、iPad/iPod touchは現在非対応となっている。

「LaLa Call」のiPhoneアプリ。無料通話を事前に確認できる

端末のアドレス帳に登録されている電話番号にすばやく通話発信できる。無料通話が利用できる場合は自動的に「Free」と表示される

利用を開始すると、"050"から始まる電話番号を取得でき、その番号を使って固定・携帯電話との通話が可能。LaLa Callの最大のポイントは、電話をかけたときの通話料だ。LaLa Call同士の通話は無料となっている上、一般固定電話への通話料は8.4円/3分(全国一律)、携帯電話は18.9円/分、PHSは21円/分。スマートフォンで一般的なプランでは、通話料は21円/30秒で、1分換算すると42円となるため、LaLa Callから携帯電話にかけた場合の通話料は通常発信の半額以下だ。固定電話宛であれば、約9割以上も安くなる。

そのほか、有料提携050IP電話宛の通話料は7.77円/3分で、国際電話もアメリカ50州の場合6円/分、さらにケイ・オプティコムがネットサービスともに提供する電話サービス「eo光電話」、提携する050IP電話への通話も無料となっている。

月額基本料が実質3カ月間無料になるキャンペーンも

LaLa Callの月額基本料は105円。また、現在実施中のキャンペーンを利用すれば、月額基本料が2カ月間(申し込み翌月、翌々月)無料となる。申し込み月の月額基本料は無料となるため、実質3カ月間無料。申し込み期間は2014年1月31日までとなっている。

実際の使用感や他サービスとの比較

実際にiPhone版「LaLa Call」を使って通話してみたところ、通話品質はWi-Fi、LTE接続時ともに良好で、スマートフォンの通常発信と比べても遜色ない印象だった。とりわけ、LTE接続時の通話では、他のIP電話サービスよりも通話品質が良く、遅延も少ないと個人的に感じた。

また機能面では、通話終了後にお得になった通話料の目安を確認できる「トクトク表示」機能が便利だ。自身が契約しているキャリアの料金プランを設定しておくことで、今回の通話をスマートフォンから発信した場合の通話料と比較でき、LaLa Callの通話料との差額を確認可能。通話料を節約したいと考えている人にはピッタリだ。

節約できた通話料を確認できる「トクトク表示」機能。固定電話宛や長時間の通話の場合、とくに節約効果が大きくなる

アプリ画面で留守番電話のオン・オフを設定できる

他社のIP電話アプリと比較した場合、LaLa Callの強みとなるのが、固定電話宛の通話料だ。スマートフォンの通常発信より格安となる8.4円/3分で利用でき、たとえばフュージョン・コミュニケーションズが提供する「SMARTalk」の固定電話宛の通話料8.4円/30秒よりも安い。また、NTTコミュニケーションズが提供する「050 plus」でも固定電話宛の通話料は8.4円/3分だが、同サービスの月額基本料は315円であり、LaLa Callのほうが月額基本料105円と割安だ。

そのほかのLaLa Callの特長としては、LaLa Call同士でメッセージや写真、スタンプなどをやりとりできるチャット機能を備えており、最大10人でのグループチャットが可能。また、無料で利用できる留守番電話機能なども用意されている。

LaLa Call同士でメッセージや写真を送受信できるチャット機能も備える

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ケイ・オプティコムは、関西圏の人にとっては、FTTHサービス「eo光」を提供していることでもよく知られた存在だ。「LaLa Call」は、同社が提供するスマートフォン向けIP電話サービスである。上記で述べたようにeo光を利用していない人でも、固定・携帯電話への通話料が格安になるが、とくにeo光を利用している人にとっては、契約者はもちろん、最大4人までの家族もLaLa Callの月額基本料が無料となり、家族同士でいつでも無料通話ができるようになる。

他社サービスと比べても通話品質が良く、年末応援キャンペーンも実施されているので、この機会にLaLa Callを試してみてはいかがだろうか。