高速通信のLTEに対応したスマートフォンが普及したことで、ユーザーは外出先でも快適な通信速度でWeb閲覧などを楽しめるようになった。しかし、その一方でスマートフォンの高額な利用料金はユーザーの悩みの種となっている。通信各社が販売するLTE対応スマートフォンでは、無料通話分のない料金プランが一般的となっており、通話する機会が多い人ほど毎月の通話料の負担が重くなってくる。

そのような中、スマートフォンの通話料を節約できるサービスとして注目を集めているのが、ジーエーピーが提供する携帯・固定電話向け通話サービスの「G-Call」だ。スマートフォンからG-Callを利用する際は、アプリを使って発信することで割安の通話料で電話をかけられる。スマートフォンでは、「050 plus」などのIP電話アプリも通話料を節約する方法として人気だが、IP電話アプリとG-Callがどのように違うのかと疑問を持っている人もいるかもしれない。そこで本稿では、G-CallとIP電話アプリの違いを徹底的に解説していきたい。

スマートフォンなどの通話料を節約できるサービス「G-Call」。G-CallのWebページから申し込みが可能

まず、G-Callについて簡単に紹介すると、G-Callは通話発信する際に、相手の電話番号の前に4桁の番号を付けて電話をかけることで通話料を格安に抑えられるという通話サービス。あらかじめ自分の電話番号をG-Callに登録することで利用でき、スマートフォンやフィーチャーフォンはもちろん、固定電話からも利用可能だ。スマートフォンの場合、iPhone、Android向けに提供されているG-Callアプリを使えば、4桁の番号を自動で付加して簡単にG-Callで通話発信ができる。

気になる通話料は、たとえば、G-Callを利用して携帯電話から発信した場合、携帯電話宛の通話料は1分計算で30円/分、固定電話宛の通話料は1分計算で20円/分。さらに、現在実施中のキャンペーンにより、いまG-Callに登録すると、携帯宛・固定宛の通話がともに10円/30秒の通話料で利用可能となる。キャンペーンの通話料は、登録すれば今後もずっと適用され、また既にG-Callに登録している人でも、再度登録することで10円/30秒の通話料が適用されるようになる。

一方、インターネット経由で電話をかけられるIP電話アプリでは、NTTコミュニケーションズが提供する「050 plus」、フュージョン・コミュニケーションズが提供する「SMARTalk」などがあるが、これらのアプリでは"050"から始まる電話番号を使って通話の受発信が可能。通話料は各サービスごとに異なるが、いずれもスマートフォンで通常発信するよりも格安な通話料となっている。

■ G-CallとIP電話アプリの利用料金や特徴
通常発信 G-Call 050 plus SMARTalk
月額基本料 - 0円 315円 0円
通話料 固定電話宛 21円/30秒 10円/30秒 8.4円/3分 8.4円/30秒
携帯電話宛 21円/30秒 10円/30秒 16.8円/1分 8.4円/30秒
通信方式 携帯電話回線 携帯電話回線 パケット通信 パケット通信
通知される番号 スマホの電話番号 スマホの電話番号 専用の050番号 専用の050番号

スマートフォンから通常発信する際、一般的な料金プランでは固定・携帯電話宛の通話料は21円/30秒と高めの設定となっている。G-CallやIP電話アプリを使うと、いずれも半額以下の通話料で発信できるのがわかる。また、050 plusの場合、月額基本料として315円/月が必要となるが、G-Callは基本料は必要なく、利用した通話料のみを支払うことになる。

通話料だけを見てみると、G-CallよりもIP電話アプリのほうがやや割安となっているが、G-CallがIP電話アプリと決定的に異なるのは、IP電話アプリではパケット通信を利用して通話するのに対し、G-Callではスマートフォンの通常発信と同様に、携帯電話回線を使った通話となることだ。

パケット通信を利用した通話の場合、通信状況やエリアによっては音声の遅延が発生したり、通話品質が不安定となることがある。しかし、G-Callの場合、スマートフォンの通常発信と同様の通信方式となるため、遅延が少なく、通信品質も安定しているのが特長だ。

「G-Call」のアプリ。携帯電話回線を使った通話となり、端末の連絡先や着信履歴も読み込める

IP電話アプリで代表的な「050 plus」。端末の連絡先を読み込んで電話をかけられるが、"050"番号からの発信となる

また、IP電話アプリでは、"050"から始まる電話番号を使って発信するため、その番号が相手に通知されることになる。固定電話宛に発信する場合は、あまり気にする必要はないかも知れないが、携帯電話宛に発信したり、相手からの折り返しを受ける際には、注意を払う必要がある。一方、G-Callでは、先述の通り携帯電話回線を使った発信となるため、相手にはスマートフォンの電話番号が通知され、相手を戸惑わせる心配もなく、いつもの電話番号で折り返しを受けることが可能だ。

なお、ソフトバンクのホワイトプランや、KDDIのLTEプランなどのプランでは、特定の時間帯におけるキャリア内通話が無料となっているため、電話をかける相手や時間帯によっては、G-CallやIP電話アプリを利用せずに通常発信したほうがお得になる場合がある。しかし、G-Callアプリでは、発信時にG-Callを利用するか、通常発信するかを選択できるため、電話をかける相手ごとにアプリを使い分けることなく、すべての通話発信をG-Callアプリから行うことができる。

*  *  *

以上が、IP電話アプリと比べたときのG-Callの特徴となるが、通話料だけを見ればIP電話アプリのほうがやや割安であるものの、携帯電話回線を使った通話サービスであるG-Callには、通話品質の良さや、相手にいつもの電話番号が通知されるといったメリットがある。

とりわけ、仕事でスマートフォンから通話する人にとっては、通話品質は最も重要だと言える。通話料が安くなるからと言って、音声が遅延したり、途切れたりして仕事に支障をきたすようでは元も子もない。その点、スマートフォンの通常発信と同様の通話品質を期待できるG-Callは安心できるだろう。また、IP電話アプリのように"050"の電話番号が通知されて相手を戸惑わせる心配もなく、折り返しの電話もいつもの電話番号で受けることが可能。スマートフォンの通話料を節約したいと思っている人は、安心してお得を実践できるG-Callを試してみてはいかがだろうか。