ならばそんなときこそiPad 2を使うべきなのではないか。せっかく持っているのだから。……と言われそうだが、そうした事情がありながらも、実は筆者はiPad mini購入後、iPad 2はほとんど使わなくなっていた。
なぜかというと、重くて厚いからである。iPad miniのサイズに慣れてしまうと、購入時にはあれほど軽量だと感動したiPad 2が鉛のように重く感じられるようになってしまったのだ。「雑誌が読みにくい」という欠点を考慮してもなお、iPad miniの軽量さ・薄さは圧倒的に魅力的なのである。
しかし、iPad Airは違う。重さは469gとなり、iPad miniとの差はぐっと縮まった。厚さに至ってはまったく変わらなくなった。となると考えるべきは「画面の大きさ」のみだ。よって、雑誌を積極的に読むのであれば、iPad Airをチョイスすべきだろう。
9.7インチのiPad Airと、7.9インチのiPad mini Retinaディスプレイモデルの使い勝手の違いとしてもう一つ挙げるとすれば、「一人で使うのか、二人以上で使うのか」ということがある。二人以上といっても、端末を共有して使うという意味ではなく、たとえば打ち合わせなどで目の前にiPadを置いて、のぞきこんだりするということである。
この場合、9.7インチの大きさがあれば快適なのだが、7.9インチではちょっと辛い。実際、打ち合わせにiPad miniをよく持っていくのだが、「もう少し画面が大きいとお互い見やすいんだけどなぁ」と思う場面が多々あった。何も13インチや11インチでなくともいい。"あとほんの少し"でいいのである。iPad Airなら可搬性も向上しているので、今までよりも気楽に持ち運べるはずだ。よって、外出先の仕事で使うならiPad Airをおすすめしたい。
まとめよう。
電子書籍で小説を読むならより軽いiPad mini Retinaディスプレイモデルディスプレイモデル
電子書籍でコミックを読むならより軽いiPad mini Retinaディスプレイモデル
電子書籍で雑誌を読むならiPad Air
一人で使うならiPad mini Retinaディスプレイモデル
複数で一緒に画面を見るならiPad Air
言うまでもないが、これらは筆者の主観に基づく意見である。文字の読みやすさについても、たとえば近視や遠視、老眼などではまた使い勝手が異なってくるだろう。できれば現行のiPad miniを触った上で検討してほしい。