iPad Airの利点はディスプレイサイズが大きいことだ。実はiPad miniもアスペクト比の関係で7インチクラスのタブレットとしては大きめなのだが、それでも9.7インチのiPad Airと比べると使い勝手ははっきりと異なる。

筆者が特に両者の違いを感じるのが、電子書籍を読んでいるときだ。たとえば小説を読む場合は、iPad AirでもiPad miniでも問題はない。となると、携行性を考えてiPad miniに軍配が上がるだろう。これは、小説が「見開き」で読まなくてもいい本だからである。

見開きで読む必要がある本は、たとえばコミックだ。電子化されたコミックを読む場合、どうしても見開きで読む場面が出てくるので端末を横にして読むことになる。この場合、iPad miniの画面のさらに半分が1ページ分のスペースとなる。かなり小さくなるが、実はまだiPad miniで大丈夫だ。

縦持ちしてコミックを見開きで読むのはつらい

というのも、iPad miniはアスペクト比の関係で他の7インチタブレットよりも縦長になっているからだ。市販されているコミックの単行本よりは小さくなるが、文庫本くらいのサイズでは読めるのである。

一方で、iPad miniだとどうしようもないのが雑誌である。筆者は雑誌を電子版で購入することが多いのだが、iPad miniのディスプレイサイズでさらに見開き状態にするとかなり厳しい。

キャッチコピーや本文はギリギリ何とかなっても、小さい写真に添えられたキャプションは拡大しないと読みづらいのだ。じゃあピンチ操作で拡大すればいいじゃないかと思われるかもしれないが、ここはスタイルの違いというやつで、いちいち読みたい個所を拡大して読み終わったらまた縮小するという操作が筆者にはどうにも億劫なのである。

ということで結局、iPad miniで雑誌を読む場合は、見開きではなく縦位置にして1ページずつ読んでいる。たまに見開きページがきて「あれっ?」となるが、それはもう仕方ないことと割り切っている。