iPad Airが11月1日にいよいよ発売される。初代iPadから数えて五代目。デザインと名前が大きく変わるなど、かなり気合の入ったモデルチェンジだ。中でも特筆すべきはその軽さと薄さだろう。歴代のiPadでもっとも軽量だったiPad 2と比べて、重さは約28%(183g)軽くなって469gに、厚さは約20%(1.9mm)薄くなって7.5mmとなった。これはもう別物である。さらにデザイン面でもベゼル(縁)が約43%(6.22mm)も狭くなって全体的にシェイプアップされた。誤解を恐れず言うなら、「デカいiPad mini」になったわけだ。
そんな感じで、これまでよりもさらに魅力的なタブレット端末になったiPad Air。このタイミングで購入を検討している人もいるだろう。しかし、ここで悩ましい問題が浮上してくる。
それは、11月中に発売予定のiPad mini Retinaディスプレイモデルの存在だ。
iPad mini Retinaディスプレイモデルは従来のiPad miniにRetinaディスプレイが搭載され、CPUなどもスペックもiPad Airと同等になったもの。正直、iPad Airとの大きな違いはディスプレイのサイズ、重量、価格くらいである。
じゃあ、どっちを買えばいいのか? iPad Airか、それとも少し待ってiPad mini Retinaディスプレイモデルか?
「人それぞれ」の一言で片付いてしまいそうな問いではあるが、iPad 2とiPad miniの両方を所有している者として、それぞれの使い勝手や用途による向き不向きについて考えてみたい。