10時間を超えるバッテリー駆動が可能

「IdeaPad Miix 10」に採用されているAtom Z2760(1.80GHz)は、IntelがタブレットPC向けに開発したもので、消費電力の少なさが大きな特長。またx86プロセッサのため、Windows用のアプリをそのまま実行することができる。そこで、実際のパフォーマンスがどれくらいなのか、各種ベンチマークソフトを実行してチェックしてみた。

まず、Windowsエクスペリエンス インデックスは、プロセッサが3.5、メモリが4.7、グラフィックスが3.5、ゲーム用グラフィックスが3.3、プライマリ ハードディスクが6.1となった。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。Coreシリーズのプロセッサに比べればパフォーマンスは見劣りするが、Webブラウズやメール、ビジネス文書作成などの日常的な作業には十分だ

続いて、PCMark 7を実行してみたところ、PCMark 7 Scoreが1425となった。またマルチプラットフォーム対応の最新の3DMarkでは、Ice Stormのみ実行でき、その結果は3471となった。

いずれも、他のAtom Z2760搭載機と同等の結果。第4世代Coreプロセッサを搭載した製品などに比べると見劣りはするが、Webブラウズやメールなどの日常的な操作で力不足を感じることはほとんどないだろう。

■表1 PCMark 7の結果
PCMark score 1425
メモリ 7.3
Lightweight score 976
Productivity score 6.5
Entertainment score 1001
Creativity score 3041
Computation score 3271
System storage score 3178
Raw system storage score 952
■表2 3DMark (Ice Storm)の結果
Score 3471

次に、バッテリーの駆動時間を調べるため、電源プランを「バランス」にし、BBenchを「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」で実行してみたところ、9時間56分でバッテリー残量6%となり、電源につなぐよう最初の警告が表示された。そのままテストを続行すると、10時間6分たったところで残量4%となり再度警告が表示され、10時間19分経過したところで強制的に電源がオフになった。ほぼカタログ値通りの駆動時間である。

液晶の輝度を落とすなどすれば、さらに長時間駆動させることも可能。これだけバッテリーが持てば、1~2日程度の出張や旅行ならACアダプタがなくても心配はいらないだろう。もっとも、ACアダプタもコンパクトなので、一緒に持ち運んでもあまり荷物にはならないのだが。

付属のACアダプタ。コンパクトで持ち運びに便利だ

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