説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「OSをアップデートしてもアプリに影響はない?」という質問に答えます。

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ソフトウェアの名称に続く数字が1つ増える更新は「メジャーアップデート」と呼ばれ、大変更が行われていることを意味します。今回iOSも「6」から「7」に増えるので、OS全体に変更が加えられていると考えて差し支えありません。

しかし、OSは他のソフトウェア(アプリ)が動作するための基盤であり、以前のバージョンとの互換性を保つことが要求されます。これまでのiOSも基本的には互換性が維持され、メジャーアップデート後もそれ以前にインストールしたアプリを使い続けることができました。OSの更新によってすべてのアプリが使えなくなるという事態は考えにくく、互換性維持の方針は今後も守られることでしょう。

一方、OSのメジャーアップデートは機能的な変更を伴いますから、動作に支障をきたすアプリが出現することも事実です。Appleは、OSのメジャーアップデート実施のだいぶ前から開発者向けに情報を開示し、アプリが新OSでも動作するよう改修を促しています。当然労力やコストが発生しますが、開発者がアプリを新OSでも動作させたい/サポートを継続したいと考えるのならば、対策を講じたアプリを公開するはずです。

ですから、OSをアップデートする前には、利用しているアプリの更新の有無を確認し、公開されているのならばアップデートを完了させておきましょう。アプリによっては、説明文に「iOS 7に対応」などとOSの仕様変更に伴うアップデートであることを明記していますし、OSのアップデートにより動作に問題が生じることを報告しているものもあります。

写真で解説

多くのアプリはOSのアップデート後も変わらず動作しますが、対策が必要なものもあります。OSをアップデートする前に、App Storeでアップデート情報を確認しておきましょう