SNSで「いいね!」やコメントがつくモテモテな投稿の秘訣は写真。「では早速、スマホで撮影して投稿」……ちょっと待って! モテ写真には被写体や撮り方に法則が。女性ライターがSNSで人気を博すためのヒケツを追求し、紹介したいと思います。今回は「HDR機能を活用してカッコいい写真を撮る方法」について。

スマホで素敵な写真を撮ってSNSでモテモテになろう! の「スマホ写真モテ部」。今回のテーマは「実はスゴいHDRモードを活用」です。スマホのカメラの設定メニューにある謎の機能「HDRモード」。いったいどんなことができるのか首をひねったあげく、放置している方も多いのでは? または使ってみたけどイマイチ良さがわからずOFFにしたままとか。いったいどんな機能でしょう?

HDR機能とは人の目で見たようなイキイキとした写真が撮れる機能

HDRとは「ハイダイナミックレンジ合成」という、数枚の露光が違う写真を合成して人の目に近い写真を作り出す技術。「きれいな景色だと思って写真を撮ったら思っていたのと何か違う」とか「写真を撮ったら逆光で被写体の顔が黒くなっていた」なんて経験をしたことありませんか? カメラは人間の目と違って意外に不器用。コントラストが大きいと写真では明るすぎたり、暗すぎて何が写っているかわからないということがあります。しかし、 HDR合成で写真を組み合わせることで、人の目で見たのに近い写りになるわけです。

このHDR合成、元々は画像編集ソフトで行われるものですが、スマホのHDRモードでは撮影の時に露出を変えて数枚撮影して合成を自動的に行ってくれる優れもの。使い方次第では他の人の写真と差がつけられるのです。

画像ソフトで数枚の画像をHDR合成すると、明るすぎる箇所や暗すぎる箇所がなくなって見やすい写真に

風景写真や直射日光が当たる場所、暗すぎる場所に最適

HDRモードを使った写真でおススメしたいのが、まず風景の写真。空と大地のコントラストが大きいため、通常の写真では空と大地の両方をきれいに撮るのは困難。HDRモードを使うことで明るすぎる部分や暗すぎる部分を減らして、自然な感じできれいな写真が取れます。また、日光がよく当たるような明るすぎる場所では影が強く写ってしまうことも。HDRモードを使うことで極端なコントラストがつくことなく撮影できます。

明るい場所と暗い場所の差が大きく意外に撮るのが難しい夕暮れの風景も、HDRモードなら右の写真のように

逆光の写真もあえてHDRモードを使うことで雰囲気が出る

写真における「やってはいけないこと」の一番はなんといっても逆光。光が差す方向に向かって撮ることで、明るすぎる所と暗すぎる所ができてしまうのが原因。しかし、HDRモードを使えば逆光でも被写体を真っ黒にすることなく撮れてしまうのです。この利点を活かせば、日の出や夕暮れの日差しが差す中を逆光で撮ると普通の写真では表現できないドラマチックな感じを出すことができます。

真っ暗になってしまいがちな逆光写真もHDRモードでこの通り

ただし動く被写体にはHDRモードは不向き

人間の目で見たような自然な明るさの写真になるHDRモード。いいこと尽くしのように思えますが、実は使い方次第では残念な写真になってしまう場合も。例えばペットや乗り物の写真など動いている被写体を撮るとボケたような感じに。数枚の写真を撮って合成するので仕方ないのです。また、あえてコントラストの強い写真を狙う場合や、色鮮やかな被写体の場合はHDRモードを使うことで平坦で鮮やかさがない写真になってしまいます。

最近のスマホにはついているHDRモード。必要なシーンを理解して使えば、普通のカメラよるも高い表現力を持つ写真が撮れる、スマホならでの機能と言えます。せっかくの機能をOFFにしたままではもったいない。風景や記念写真を撮る時にぜひとも使ってみてはいかがでしょうか。