ソニーは6月27日、デジタルカメラ「サイバーショット(Cyber-shot)」の新モデル「DSC-RX1R」を発表した。発売は7月5日で、価格はオープン。推定市場価格は25万円前後となっている。

「DSC-RX1R」

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2012年9月発表のフルサイズCMOSセンサー搭載コンパクトデジカメ「DSC-RX1」をベースにローパスフィルターレスとしたモデル。一般に、ローパスフィルターは偽色やモアレの発生を抑えるために搭載されるが、そのぶん解像感がわずかに低下することが欠点として挙げられる。一方、このDSC-RX1Rのようにローパスフィルターレスにした場合でも、繰り返しの高周波パターンが少ない自然物を撮影する際などには偽色やモアレは発生しにくく、フィルターを通さないことで解像感も犠牲にならない。ソニーでは、2モデルの間に優劣関係はないと説明しており、両方とも併売されることになるという。

ローパスフィルターの有無以外の点はDSC-RX1と同じで、プロやハイアマチュア向けのデジタル一眼レフに採用されているのと同じフルサイズCMOSセンサーを搭載するレンズ一体型のコンパクトデジカメ。レンズは、大型イメージセンサーに最適化された「カールツァイス ゾナーT*」レンズが採用されており、センサーに最適化された画作りが可能だ。

主な仕様は、撮像素子が有効約2,430万画素のフルサイズ(35.8×23.9mm)Exmor CMOSセンサーで、レンズの焦点距離が35mm、開放F値がF2、対応感度がISO100~ISO25600(拡張設定でISO50/64/80を利用可能)となっている。背面のモニターは約122.9万ドット・3型の液晶方式。

記録メディアはメモリースティック デュオ/PRO デュオ(High Speedタイプ含む)/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、メモリースティック マイクロ(Mark2含む)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、microSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能で、記録形式は静止画がJPEG、動画がAVCHDおよびMP4、動画の記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)/60pとなっている。

サイズはW113.3×D69.6×H65.4mm、重量は本体のみで約453g、バッテリーとメモリースティック デュオを含む状態で約482gだ。

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