日本でもiPhone 5からサポートされた「テザリング」。先行したau/KDDIに続き、2012年12月にはソフトバンクでも利用可能となり、すでに多くのユーザにとって欠かせない機能となっている。公衆無線LANが設置されていない喫茶店でノートPCを利用するなど、3G/LTE回線経由でインターネットにアクセスできれば仕事や趣味のフィールドも広がるというものだ。

そんなテザリングだが、ノートPCやタブレットなどクライアント側の機器にiPhone 5の名前が現れず、右往左往することがある。これは、3種類用意されている接続方法(Wi-Fi/Bluetooth/USB)のうち、Wi-Fiを選択したとき起こる現象だ。

その理由はiOSの「90秒ルール」にある。iPhone 5の画面を『設定』の「インターネット共有」以外にすると、iOSはそれから90秒間だけSSID(この場合iPhone 5の名前)を発信する。その時間以内に接続されないと、クライアント機側からiPhone 5が"見えなくなる"ため、結果としてWi-Fi経由ではテザリングできなくなるのだ。

この問題を回避するには、クライアント機の接続が完了するまでiPhone 5側で「インターネット共有」を表示しておくこと。接続してしまえば、その後iPhone 5で別の画面を表示してもスリープさせても支障ないが、完了前に表示を変えると(90秒以降は)SSIDが発信されなくなり、クライアント機側からiPhone 5を発見できなくなってしまう。このルールが煩わしい場合には、BluetoothかUSB(Lightningケーブル)を利用しよう。

操作手順をカンタン解説

1 テザリングを有効にする場合は、『設定』→「インターネット共有」の順に画面を開き、スイッチをオンにする。Wi-Fi経由で接続する場合は、この画面を表示したままにしておくこと

2 「インターネット共有」画面で機能をオンにしたあとスリープさせたり画面を他に切り替えてしまうと、それから90秒以内に接続しなければiPhone 5をクライアント側から発見できなくなる

(提供:iPad iPhone Wire)