NECならびにNECアクセステクニカは30日、LTE対応モバイルルータ「Aterm MR02LN」を発表した。休止状態の本体をスマートフォンからの操作でリモート起動する機能を搭載した。シルバーとブラックの2色を用意し、6月1日より発売、価格はオープン。

「Aterm MR02LN」(シルバー)

「Aterm MR02LN」(ブラック)
クレードルは別売り

NTTドコモのXi/FOMAに対応。販売チャンネルは(2013年5月30日時点)、プロバイダのNECビッグローブ、ニフティ、ハイホー、および総合スーパーのイオンリテール(本州/四国の200店舗、NECビッグローブの契約プランのみ)。

本体は、下り最大100Mbps、上り最大37.5MbpsのLTE通信に対応したモバイルルータ。LTE/3Gともに3バンド対応になり、つながりやすくなったという。専用アプリ「Aterm Mobile Tool」を利用することで、ルータを休止状態に移行したり、休止状態から「リモート起動」したりすることが可能。リモート起動が可能な休止状態は最大約200時間。

Wi-Fi(無線LAN)は、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応。最大300Mbps(理論値)での転送が可能で、IPv6にも対応する。内蔵アンテナはLTE/3G用が送信×1、受信×2。Wi-Fi用が送信×2、受信×2。表示部には約1インチの有機ELディスプレイを搭載。電波受信レベルや電池残量の確認、各種設定が行える。

QRコードを利用してスマートフォンを手軽にWi-Fi接続できるアプリ「Aterm らくらく QRスタート」を用意。本体にはmicroSDHCスロットも搭載し、セットしたメディアをワイヤレスストレージとして共有し、スマートフォンやタブレットなどからアクセスできる。

電源は容量2,300mAhの内蔵リチウムイオンバッテリ。バッテリ駆動時間は、一般通信時でLTE/3Gとも約8時間。一定時間の接続がないと、最大待ち受け約18時間の「ウェイティング」状態に移行する。ボタン操作で移行させる「休止状態」(上述のリモート起動をしない場合)は、最大500時間待機が可能。充電はUSB経由で行い、充電しながらでも利用できる。さらに、本体のバッテリを使ってスマートフォンを充電する、「モバイルバッテリ」としての機能も持つ。本体サイズは約W96×D67×H16mm、重量は約120g。