テザリングはUSB経由がおすすめ

iPhone 5のテザリング機能には、USB(Lightningケーブル)にWi-Fi、Bluetoothという3種類の通信経路がある。

それぞれ一長一短あり、USBは3種のうち最速で確実につながるがケーブルを持ち運ばなければならず、Wi-Fiは高速なうえワイヤレスだがスリープした拍子などに接続が切れることがある。Bluetoothはスムーズに接続できるが通信速度で見劣りする。

3種すべてをLavie Zで試したが、個人的な見解を交えていうと、ベストな方法はUSBだ。

理由は2つあり、まず1つは、「つなげば確実にネット接続」できるUSBのほうがストレスがないこと。Wi-Fiの場合、iPhone 5のSSIDが表示されないことが度々あるのだ。しかもテザリングは結構なバッテリを消費するため、残量が乏しいときには落ち着いて使用できない。

ワイヤレスは確かに便利だが、アクセスポイントを見失うことがなく、充電も同時実行できるUSB接続のほうが落ち着いてテザリングできる

もう1つは、テザリングと同時にiPhone 5を充電できること。Lavie Zは外見のわりにバッテリのもちに余裕がある(バッテリ駆動時間はスペック上で約8.1時間)から、iPhone 5に給電してもそれほどダメージがない。見方を変えれば、ノートPCとiPhone 5どちらのバッテリ残量を重視するかということだが、携帯電話としての機能を持つiPhone 5を優先させることに同意する向きも多いだろう。

Windows 8では、アイドル時の消費電力を削減するためのさまざまな取り組みが実施されている(参考)。特にMetroスタイルのアプリは、電力効率を生かす設計が採用されており、使用されていない間はシステムリソースや電力をほとんど消費しない。

なお、USB経由でのテザリングは、LightningケーブルをLavie Zに差し込むだけでは利用できない。最新版のiTunesに含まれるデバイスドライバ(Apple Mobile Device Ethernet)がなければ、WindowsにiPhone 5が通信端末として認識されないのだ(参考)。この点に注意しておけば、つなぐだけでインターネットに接続でき、バッテリ切れに怯えながら使うという事態を避けられる。

Lavie Zには10%以上のバッテリ節約効果を期待できる「ECOモード」が用意されており、Fn+F4キーを押せばかんたんに切り替えることができる

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