「中身をのぞいたとき、構造が一番美しいスマートフォンって、何ですか?」というマイナビニュース編集部の質問に、藤澤純一氏は「◯◯◯ですね」と即答した―――。これはスマートフォンの修理/バッテリー交換/アクセサリの販売などを手がけている「SMART横浜/関内店」に伺った際の、氏とのやりとりである。そもそもスマートフォンの中身が美しいとは、いったいどういうことなのだろうか? 本稿で詳しく紹介していこう。

目の前でスマートフォンを次々と分解していくSMARTの藤澤純一氏

SMARTの藤澤純一氏によれば、スマートフォンの中の構造は、メーカー(シリーズ)によって統一感があるものなのだという。Androidスマートフォンの雄であり、同店でも取り扱い件数の多い「GALAXYシリーズ」を例に、次のように説明してくれた。「例えばGALAXYシリーズは、GALAXY S/S II/S III/Note/Note IIと分解してきましたが、中の構造がだいたい同じなんです。ネジも1本しか使われていないし、とてもシンプル。だから今後、新たな後継機種が発売されても、分解する前にパーツの配置などはある程度の見当がつきます」。

初代GALAXY Sの中身は、こんな感じ。サムスン電子の端末は、修理がしやすい部類だという

初代GALAXY Sの背面を開けてから、藤澤氏は続けた。「基板の上にパーツを積み上げていってる感じがありますよね」。たしかに、各部品がうず高く積み上げられている印象。筆者はスピーカー、カメラ、アンテナなど各部品を担当している部署が、思い思いにパーツを積んでいったようなイメージを抱いた。そういえば自分の仕事机の上も、書類や本が積み重なり、今こんな感じになっていた気がする……。

続いて藤澤氏は、初代Desire(HTC製)の中身も見せてくれた。GALAXY Sとは、全く違う構造になっているようだった。

Desireを分解しGALAXY Sと比較してみると、中身の構造が全く違うことに気付かされた