iPhoneの充放電回数は、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」の順に画面を開くと確認できます。その回数はiPhoneによってまちまちですが、ひとつ言えるのは「iPhoneの累計使用時間にほぼ比例する」ということ。回数の少ないほうが累計使用時間は短く、そのぶんバッテリーの余命は長いと考えて差し支えありません。
Appleの公式ドキュメントによれば(リンク)、iPhone 14以前のモデルのバッテリーは、フル充電サイクル(0→100%充電)を500回繰り返すと当初の容量の80%を維持できるよう設計されています。iPhone 15以降は技術向上により、当初の容量の80%を維持できるのはフル充電サイクル1,000回と延びています。
とはいえiPhoneを使うとバッテリーは減り、減れば継ぎ足し充電する、その繰り返しですから、長期間使えば使うほど充放電回数/フル充電サイクルは増えざるをえません。バッテリーの余命を長くしたいとしても、iPhoneを使う以上充放電回数は少ないほうがいい、というわけにはいかないのです。
それでも充放電回数を少なくすませる方法はないのか? と考えるかもしれません。実は、いくつかあります。
1つは、低電力モードの活用です。低電力モードは、メール受信やデータダウンロードの回数を減らす、SoCの能力を若干下げる、ディスプレイ輝度を下げる、といったシステム側でのやり繰りにより、バッテリーが減るペースを落とします。時間あたりのバッテリー消費量が減るため、充放電回数削減につながるのです。
もう1つは、次期システム「iOS 26」で導入予定のApple Intelligenceによる電源管理機能です。AIを活用し状況に応じて電源管理をしてくれる、いわば"賢くなった低電力モード"ですから、時間あたりのバッテリー消費量削減効果が期待できます。オンにしておくだけで、充放電回数削減につながるはずですよ。